こんなの作りました
(2002.12.15)
(2002.12.31 改訂)
 

スキッパーの維持には駆動系の分解が付き物です。
チューンナップや社外パーツの組み込みだけでなく、消耗品−特に命綱とも言えるオイルポンプベルトの交換には、駆動系分解は必須です。
私もオイルポンプベルトを交換したくて、バイク屋さんにお願いしようとしたら、「コイツはプーリー外さなきゃダメなんで、基本工賃が2万円かかりますよ〜。」と言われました。
消耗品交換の工賃が2万円・・・・このとき、私はスキッパーを極力自分でメンテしよう、と心に決めたのです。

ところでスクーターの駆動系のメンテには欠かせない特殊工具があります。
それはプーリーホルダーです。
何千円か出せば、大きなバイク屋さんで簡単に手に入るものですが、私はそのころスクーターの知識に疎かったため、スキッパー専用のプーリーホルダーを自分で作ってしまいました。
ヒントになったのは、サービスマニュアルに載っている専用工具(19.1.20264)のイラストでした。

上がフロント用。下はリア用。


■フロント用
素材は30cmの長さのアングル(組み立て家具用のL字断面の金属)です。
また、適当な厚みのあるL字金具も必要です。下の写真を参考にすれば、
同じものを見つけるのは簡単だと思います。私は東急ハンズで購入しました。
アングルに対して内向きに、このL字金具をボルトとナットで取り付けるだけで完成です。



使い方は、L字金具がスキッパーのフロントプーリーの歯車(セルモーター用の外周の歯車)に噛み合わさるように位置決めして、M8のボルトでクランクケースの適当なネジ穴に固定するだけです。上のほうを一箇所だけボルトで止めて、左手でアングルの下のほうを持ち、トルクレンチをまわすときにプーリーが回らないように力を加えます。
これで十分に50N・mまで締め付けできました。



この写真では隠れていますが、クランクケースのフロント側に、ケーブルを固定するためのボルトがあり、ツールと当たるのであらかじめ外しておきます。
また、エアクリーナーボックスの吸気用パイプと干渉しないようにL字金具の位置を決めなくてはなりません。
上の写真では、プーリーのフェイスを時計に見立てて9時の位置にL字金具が当たっていますが、緩めるときは10時、締めるときは8時の辺りが力を掛けやすいです。


■リア用
リアはフロント同様の30cmのアングルに、アングル専用のボルトとナットを2組取り付け、さらにナットを一個ずつ追加しただけです。ボルトはアングルの内側から差込み、ナット側が外向きになるようにします。



ナットの部分をクラッチカバーの穴にうまく当てれば、トルクレンチに対抗して力を加えることができます。このアングル用のナットは皿が付いているので、うまく引っかかるようになっています。
やや不安定な使い勝手ですが、何とか50N・mまで締め付けできました。
(使用時の写真は後日追加する予定です)


■予算
楽勝で1000円以下です。
125ccスクーターで使えるプーリーホルダーがいくらするかは調べていませんが、おそらく1万円はしないでしょうから、こんな自作工具を作るメリットはないかも知れません。
でもまあ、差額でブレーキパッドを1組買えると思えば、私は得をした気分になれます(笑)。
 

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