※はじめに
この交換作業の後で、キングパワーさんからタイヤ交換のコツを伝授していただきました。
それと比較しながら読むと、私がどの辺で余計な苦労をしていたか判りやすいと思います。
以下、キングパワーさんからのアドバイスです。
《外す時》
*タイヤレバーは2本の方が効率的です。ちなみに僕は、少しばかり手を加えた道具を使ってます。タイヤレバーも隙間に入りやすくするために薄く削ってます。もう一本は、大きめの貫通マイナスドライバーの刃先を曲げて丸く削ったヤツが具合いいです。
*タイヤWAX(スプレーでOK)を吹き付けると滑りがよくなって外れやすくなります。
《嵌める時》
*使用されてる”DUNLOP"のチューブの口金は、最初についてたヤツより太いので、リムの穴をリーマーで拡げます(拡げてないでしょ・・・斜め向いてます)。
*先ほどのタイヤWAX(できればビードWAX)を使えばやり易いです。
*チューブを噛まないようにあらかじめある程度エアーを入れてから組むように。
それでは私の作業をご覧ください。
私のスキッパーは年式が古いのですが、走行距離はそれほどでもありません。
この記事を書いている時点で、9700kmくらいです。
これまでフロントタイヤは一度も交換したことがないため、そろそろ山が減ってきました。まだ使えるとは思うのですが、年数も相当経っているので新品に交換することにしました。
↓フロントタイヤの減り具合

、リヤは何度かパンクしたため現在で3本目ですが、このタイヤも一度パンクしたときに裂け目ができてしまったので、フロントと合わせて交換してしまいます。
↓リヤタイヤの裂け目

どちらもまだまだ使えそうな気はしないでもないのですが、高速道路を走ることも考えると万全な状態にしておきたいものです。
■タイヤの選択
私の場合、タイヤはできるだけ純正と同じミシュランS1を使うようにしています。
一度だけパンクで駆け込んだお店でピレリのSC30(3.50-10)しか在庫がなくてそれをリヤに履かせてみたのですが、どうもコーナーでのグリップ感が浅いような気がして、2000kmしか使わずにS1に交換した経緯があります。
新しいタイヤを使って気に入らないのも困るので、慣れたS1が使えるうちはそのままにしておこうと考えています。
ただし国内で普通に流通しているS1のラインナップには、スキッパーのフロントに使われている100/80-10というサイズはありません。海外では販売されているようですが。
ですので今回はフロントには少し幅の狭い90/90-10を使ってみることにしました。リヤ用の110/80-10は問題なく入手できます。
タイヤ交換に合わせてチューブも交換します。
フロントには3.00〜3.50用、リヤには3.50〜4.00用を準備しました。純正では前後とも3.00〜3.50用を使うようですが、私はリヤは一回り太いチューブを使っています。
↓交換前の比較〜新品の90/90-10(左)と今まで使っていた100/80-10
90/90はやはり細く感じます。

■リヤタイヤの交換
リヤタイヤを交換するにはまずマフラーを外さなくてはなりません。
作業しにくい位置にありますが、エキパイとマフラーを繋いでいるボルトを外します。
工具は六角レンチとスパナです。写真は車体右側から、手前のボルトを外すところです。
奥のボルトを外す場合はスパナのストロークが大きく取れないため、逆スパナを使います。
また、この写真では、ボルトの頭が奥でナットが手前になっていますが、これは通常と逆です。私はこの方が作業しやすいと思うのでずっとそうしています。
エキパイ、すっかりサビサビですね。

エキパイのボルトが外れたらマフラー本体の取り付けボルトを2本外します。
下の方のナットがマフラーに隠れて判りにくいです。
また上の方のボルトにアース線が付いているのは私のオリジナルアーシングです。アーシングが何かの役に立っているかどうかは私にもよくわかりません。
とりあえずこれでマフラーが外れます。

リヤタイヤがむき出しになったら、黒いプラスチックリングを外します。引っかかっている爪を指で引くだけで簡単に取れます。
そうするとホイールを外すための5個のナットが現れます。
スパナやメガネレンチではナットを回しにくいので、ラチェットに10cm程度のエクステンションを付けるとよいです。

ホイールが車体から外れたら裏返してみます。するとここにも5個のナットがあります。スキッパーは合わせホイールになっているので、このナットを外せばホイールが二つに分かれます。
ただしナットに手を出す前に、ここでタイヤの空気を抜いてしまってください。でないと、パンパンに内圧が掛かった状態で分解していくことになり、とても危険です。

エアを抜き、ナットを全部外したら、タイヤにはまっているホイールを外します。私はタイヤレバーで作業しましたが、なかなかコツと力のいる作業です。タイヤレバーをホイールとタイヤの間に深く深く差し込み、こじりながらホイールからタイヤを徐々に外していきます。
こうしてタイヤが完全に分解できました。
リヤタイヤのこの作業だけで一時間もかかり、手が痛くなってしまいました。
一回コツを掴むと早く外せるようになります。

今度は組み立てですが、最初にタイヤの向きを確認します。S1は方向性のあるタイヤなので、タイヤ側面の矢印で向きを決めます。

これが今回使ったチューブ(リヤ)です。適合サイズの中に110/80-10はありませんが、明らかに3.50-10よりは太いので、このサイズがジャストだと考えています。
また、スキッパーのチューブには、必ず口金がL字に曲がったタイプを使用します。国産車しか扱っていないバイク屋さんではあまり在庫されていないので、時間がなければベスパを扱っているお店で探しましょう。

チューブをタイヤに押し込んで、形が整うくらいに軽く空気を入れます。チューブにも向きがあることに注意します。チューブの向きは口金で判断してください。口金は右向きに出るはずです。
チューブが膨らんでいれば、ホイールをはめたときにタイヤとの間にチューブが挟まって傷つく心配がありません。

分解したのと逆の順で組み立てていきます。このとき、ホイールとタイヤの間に多少隙間が開いていても気にしなくて大丈夫です。適正空気圧まで空気を入れればピチッとはまります。

空気圧をエアゲージで測って調整します。
リヤの空気圧は二人乗りもしくは高速走行の場合で2.2kgと指定されています。kPa単位のゲージを使う場合は、1.0kg=98kPaということを知っていれば換算できます。
220kPa弱というところですね。
パンク修理に備えて、エアポンプとエアゲージは常時携帯したいツールです。

あとはマフラーを元通り組み付けてリヤは完成です。

■フロントタイヤの交換
フロントはマフラーを外すような面倒がありません。
ホイールを外したら、あとはリヤと同じ要領で作業しましょう。タイヤ/チューブの方向にはくれぐれも注意してください。
ついでにブレーキキャリパーのメンテや、ブレーキフルードの交換なんかも合わせてやるとよいですね。できれば暖かい季節に。

フロントには3.00〜3.50用のチューブを使います。ベスパ屋さんで買ったもので、MADE IN GERMANYとありました。

組みあがったフロントタイヤです。やはり細いように感じます。

あとはセオリーに従って100kmほどは大人しく走る予定。
その頃には春になっているかも・・・。
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