スキッパーのタイヤのあれこれ
(2002.12.17)
 

輸入車のタイヤって結構悩ましいものです。
国産車ならその辺のタイヤ専門店で前後とも交換で1万円でお釣りが来るのに、輸入のミドルクラスのスクーターとなると「そのサイズはないね〜」と言われる確率は大です。

私もスキッパーでは3度パンクの経験があり、そのたびに苦労しました。

一度目は乗り始めてすぐだったため、タイヤの外し方も判らずバイク屋さんに軽トラで引き上げてもらいました。
二度目はツーリング中に田んぼの中の農道で立ち往生、これも近くのバイク屋さんを探して引き上げ。
三度目もツーリング中で、このときはパンク修理に挑戦したのですがうまくいかず、結局またバイク屋さんを電話で探して引き上げしてもらいました。

これらの経験からあれこれと考えたことをまとめておきます。


■スキッパーの純正タイヤ
私のスキッパー(初代93年型)は、純正タイヤはミシュランのS1です。

フロント 100/80-10
リヤ   110/80-10

フロントの100、リヤの110はタイヤ幅(mm)で、/に続く80は扁平率80%を示します。最後の10はホイール径です。このサイズは前後とも日本のミシュランのカタログにはないサイズです。(ついでにS1はぼちぼちカタログ落ちするらしいです)
ミシュランにこだわるなら、このサイズのタイヤは純正を取り寄せするのが一番楽です。私がリヤタイヤを交換したときはたしか1万5千円(!)くらいしたような記憶があります。これが輸入車の純正ってもんです(笑)。
一時期、同じサイズのタイヤを血眼になって探しましたが、前後輪とも同じラインナップで揃えられるタイヤメーカーは国内にはありませんでした。
試しにミシュランのUKのサイトを見ると、あちらではちゃんとこのサイズがラインナップされています。聞く話によれば、ミシュランの日本法人に頼めば、国内にないサイズでも取り寄せできるという話です。
ところでミシュランS1はれっきとしたチューブレスタイヤです。しかし、スキッパーはなぜかチューブが入っています。おかげで分割式のホイールなのですから、素人でもタイヤ交換は楽に行えます。とりあえずメリットと考えておきましょう。


■スキッパーの純正チューブ
では、純正ルートでチューブを注文するとどんなチューブが届くでしょうか?
私の場合、リヤタイヤ用のチューブを注文したら3.00-10/3.50-10のサイズが来ました。
110/80-10に合わせた専用チューブがあるわけでなく、汎用品で適当に合いそうなもの、ってことです。
ちなみに、3.50-10はインチ表示なので断面の直径は大まかに言って9cm弱になります。純正タイヤは長径(横方向)が11cm、短径(縦方向)が9cm弱の楕円形に近い形になります。
ここで気づくのが、3.50用のチューブってちょっと細いんじゃないの?ってことです。
サイズ的には4.00-10用のチューブが一番近いはずですよね。バイク屋さんに聞いたところ、まあ通常使用では問題ないでしょう、ということでした。
私の経験から、「通常使用ではない」ケースではやはり問題になりました。どんな場合かというと「パンク修理した場合」です。

過去三回のパンクのうち、一回目はリヤタイヤとチューブを交換しました。お店にはミシュランなど在庫があるはずがなく、ピレリの3.50-10に、3.00-10のチューブを組み合わせました。このときのバイク屋さんは「細いチューブですから、早いうちに純正に交換したほうがいいですよ。」とアドバイスしてくれました。

このタイヤ&チューブで1500kmほど走行したとき、特に異物を踏んだ様子もないのにパンクしました。タイヤは傷がなくて、チューブだけ小さな穴が空いていました。これが2回目のパンクです。
このときお世話になったバイク屋さんにはスクーター用のチューブは在庫がなく、修理してもらったのですが、お礼を言って走り出して5分後にまた空気が抜けました。
バイク屋さんにまた引き上げてもらってばらしてみると、きれいにゴムパッチが剥がれています。どうやら、チューブが思いっきり伸びた状態になるため、パッチが剥がれやすいようです。
結局バイク屋さんがスクラップの中から3.50-10のタイヤを見つけ出してくれて、そのチューブを頂いて無事帰ることができました。

その後、リヤタイヤとチューブを純正に交換したので、タイヤは110/80-10でチューブは3.50-10の状態になったのですが、これで1000kmほど乗ったとき、今度は針金を踏んづけてパンクしました。
パンク修理キットやポンプなど工具一式を携えていたので、自分で修理してみました。でも走り出したらすぐ空気が抜けたので、素人修理はいかんなあ、とまたもやバイク屋さんを電話で探して引き上げしてもらいました。
このときのバイク屋さんは「素人さんの直し方だね」と笑いながら、それでもパンク修理のコツを教えてくれました。そのバイク屋さんは腕には自身があるようでした。何しろ店内にはところ狭しと自転車が並んでいます。たしかにチューブタイヤは慣れているでしょう。
その日は無事帰ってきました。しかし、一週間とたたないうちに、パッチから空気漏れしてしまいました。

ここまでの経験で考えたのが「チューブとタイヤのサイズが合っていないとパンク修理は難しい」ということです。
そんなわけで現在、私のスキッパーの後輪にはわざわざ取り寄せてもらった4.00-10用のチューブが入っています。パンク修理も少し経験を積んで、たぶん次はパンクで立ち往生しなくても済むでしょう。(希望的観測?)


■スキッパーに合うタイヤ
先に書いたように、私のスキッパーのリヤタイヤは一時期ですがピレリの3.50-10でした。
そのときの感じから、基本的にリヤは3.50-10でも問題ありません。タイヤの外径はほぼ純正と一緒で、幅が一段細くてやや頼りない印象を受けます。しかし走り自体には何も問題ありませんでした。(ピレリは滑る、という評判は少し気になりますが(笑))
ちなみにバイクのタイヤは細い方が効率がいい、と聞いたことがあります。真偽は定かではありませんが、リヤタイヤの一回転で進む距離が同じなら、摩擦が少ない方が熱に変換されるエネルギーは少ないってことなのかな?私の場合は誤差のうちだったみたいです。
ちなみにTaffspeed RacingのTuning Infoによれば「3.50-10 または100/90-10への交換は8%のギア比の増加に相当する」とあります。つまり、タイヤ径が大差なくても細ければ効率がよい、と言っているわけです。一度ミシュランで試してみようかな?

では前輪はインチサイズのタイヤに交換できるでしょうか?
純正の100/80-10の場合、タイヤの厚みは8cmと考えることができます。インチサイズでは、3.50-10なら9cm弱、3.00-10なら7.5cm程度、とちょうどよいサイズにはなりません。これは走行距離計の精度に影響するため、許容できるかどうかはその人の判断によるでしょう。
この辺が許容できるなら、インチサイズのタイヤは安く簡単に手に入りますので、高い純正タイヤは買わなくて済むようになるのですが。
ところで、距離計って調整できるんでしょうかね?調整が簡単にできるなら問題は解決ですけど。
 

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