スキッパーをオールペン!
(2003.08.24)
 

私のスキッパーは初代オーナーの購入からまる8年経っており、転倒の傷やら汚れやら退色やらで非常にみすぼらしい姿になっておりました。webの写真じゃ、あんまりわからないんですけどね。
入手した当初から、機会があればオールペンしたいとは考えていましたが、手間を考えるとなかなか踏み切れなかったんですが、今回オールペンに踏み切ったのは・・・近いうちに青森の甥っ子のところまでスクーターで行ってみようかと考えていて、そのときにボロボロじゃ情けないよなあ、という理由です。相手はまだ幼稚園前の子供なんですけどねー。見栄ってあるじゃないですか、やっぱ。
そんなわけでついにオールペン計画発動と相成った次第です。


■カラーリングの決定
何色にしようか迷いましたが、やはり目立つ色が安全と思い、まっ黄色にすることにしました。ついでにステッカーも貼って派手派手にしようと思って、ショップでステッカー集めなどしてたら目に留まったのがPENZOILの黄色いステッカー。なんか気に入ってPENZOILのサイトを開いてみたら、PENZのレーシングチームのカラーって黄色と黒のツートンなんですね。
これまた速攻で気に入ってカラーリング決定。ミーハーです。

↓オリジナルの黒スキッパー


↓完成予想図(レタッチソフトで修正しただけの画像)



■塗装の手順
塗るに当たって、何度かカーショップや東急ハンズに通って塗料や道具を下調べしました。またWEBサイトもあれこれ検索して予習しました。この段階で、塗料関係のメーカーに勤めるhidegallopさんや掲示板にきていただいている皆さんからもいろいろと教えていただきました。
塗装の方法としてはスプレー缶によるお手軽な塗り方と、コンプレッサー+ガンを使った本格的な塗り方があります。それぞれ長短があるので、私なりにまとめてみました。

○スプレー缶
 1.手軽。道具がほとんどいらない。
 2.静か。夜間でも塗れる。
 3.希釈の度合いが一定。
 4.多分安く済むはず。
 5.圧力が弱い。圧力が安定しない。

○コンプレッサー+ガン
 1.初期投資が相当必要。
 2.圧力が高く、安定している。
 3.希釈の度合いを自由に変えられる。これは欠点ともなり得る。
 4.道具の手入れが必要。
 5.うるさい。夜中の作業は無理。

ちょうどこの時期、仕事が非常に忙しくて深夜までの残業や完徹アリアリ、土曜も日曜もフル出勤という状態でしたので、決め手になったのは「夜中でも朝でもかまわず作業できること」でした。
そして基本的にはホルツのスプレー塗料を使うことに決定しました。ホルツを選んだ理由は、私が良く行くイエローハット代官山店と東急ハンズの両方に常時在庫があるからです。
塗料が足りなくなったときにすぐに買い足せるのはとても重要です。
特に東急ハンズは歩いていける範囲にあるので後々助かりました。

塗る手順は黄色い箇所と黒い箇所で少し違います。
黄色い部分は・・・

(1)オリジナルの塗装を全部はがす。
(2)プライマーで下地を作る。
(3)発色を一定にするため白を下塗りする。
(4)上塗りの黄色を塗る。
(5)ステッカー類貼る。
(6)ウレタンクリヤーを塗る。
(7)コンパウンドで磨く。

特に(3)は、スキッパーの外装の素材の色が部位によって違うので重要です。
ABS樹脂に関しては白、黒、グレーの3色が使われていました。
黒い部分の手順は・・・

(1)オリジナルの塗装を全部はがす。
(2)プライマーで下地を作る。
(3)マットブラックを塗る。
(4)ウレタンクリヤーを塗る。
(5)コンパウンドで磨く。

こちらは簡単です。
また、ABS樹脂とPP樹脂では使用するプライマーが違います。ABS樹脂にはFRPプライマー、PP樹脂にはバンパープライマーというスプレー缶を使用します。どちらもホルツ製が用意されています。
さらにボディーの側板は黄色と黒のツートンカラーになるので、上記の2つの手順の混在になります。負けやすい色である黄色を先に塗り、マスキングしたあとで黒を塗ることになります。

参考までに、今回使用したスプレー塗料の品名をリストアップしておきます。

ホルツ FRP用プライマー
ホルツ バンパープライマー
ホルツ ホワイトT−10(トヨタ車用045)
ホルツ カーニバルイエローH−10(ホンダ車用Y-53)
ソフト99 ウレタンクリヤー(ニ液性)

その他には耐水サンドペーパー#150、#320、#600、#1000を各数枚、サンディングブロック、微粒子コンパウンド、マスキングテープを使いました。


■準備
まずは外装を引っぺがして、室内に持ち込みます。
特にアンダーカウルを外すには、どうしてもステアリングステム(ハンドルの軸)を引き抜く必要があり、そのためにはハンドルを外した上でステムナットとベアリングも外し、フロントホイールとブレーキキャリパーも外すという大仕事をする必要があります。
おまけにステムを抜くには、センタースタンドを浮かせるくらい、フロント側を持ち上げる必要があります。この作業だけは2人掛かりでやるのがよいでしょう。
リフトがあるなら話は別ですが・・・・

外してきた外装は風呂場に持ち込んでママレモン+スポンジできれいにします。油汚れがひどい場合はシリコンオフで油を落とします。
下はアンダーカウルを乾かしているところです。


きれいになったらおもむろに#150のサンドペーパーでゴシゴシと塗装を落とします。かなり手ごわいです。私はアンダーカウルだけで10数時間かかりました。このときはまだサンディングブロックを使えば早いことを知らず、手でペーパー掛けしていたせいです。
たぶん、サンディングブロックを使えば、数時間で片付くと思います。


オリジナルの塗装がすっかり落ちたところです。風呂場に巻きダンボールで臨時の塗装スペースを作りました。巻きダンボールは10m×1.2mが1000円以下で買えますし、すぐに巻いて片付けることができるので大変重宝しました。東急ハンズの梱包材コーナーで売っています。
#150のサンドペーパーで荒く削った後は、#320、#600と順にサンドペーパーを掛けて表面を整えます。塗料が食い付かなくなるので、あまりツルツルにしないようにします。


フロントカウルは、ウィンカー/グリル部とピアジオの六角マークの穴をマスキングしました。こいつは素材が黒のABS樹脂です。


フロントサスペンションのカバーは大きな割れと欠けがありました。これは先にプラリペアで補修してしまいます。


透明なプラリペアを使ったのでわかりにくいかもしれませんが、割れはリューターで溝にしてしまって埋めます。欠けの部分はひたすら少しづつプラリペアを盛って成形します。大まかに形を整えるのは棒ヤスリを使って、最後にサンドペーパーで表面を整えます。このカバー以外にも随所にプラリペアでの補修を施しました。



■塗装開始
塗るのはそれほど難しくありませんが根気が要ります。
まずはプライマーをまんべんなく二度塗りして下地を作ります。フロントカウルなどはABS樹脂ですので、FRP用プライマーを使います。
そのあと下塗りの白を2〜3回吹き付けます。ここからはひたすらホコリとの戦いです。白いホコリは乾いてから#1000のサンドペーパーを掛ければ処理できますが、黒いホコリは黄色を上塗りしても透けて目立ちます。気になるようなら#320または#600で削り落として、再度白を吹き付けます。
しかし、いくら気にしてもホコリは付いちゃうんですね・・・。ほどほどであきらめないと一生終わらないと思いました。


白が乾いたら黄色を重ねていきます。今度はムラとの戦いになります。黄色のように下地が透ける色では、ムラ無く塗るには熟練が必要だと思います。私は今回はその域までたどり着きませんでした。
上塗りのコツはなんとなくわかりました。スプレー缶を「ゆっくりと一定速度で動かすこと」です。きれいに塗れた部分というのは、しっとりと塗料が盛られて、タレる寸前なんだけどタレないという微妙な状態になります。しっとりとしない箇所は、粉のような粒子になった塗料が盛られて行き、梨地のような状態になってしまい、ツルツルとした表面に仕上がりません。
その加減のコントロールは、本当に難しいです。その上ホコリには常に注意しなくてはなりません。終わり無き戦いです。


やっぱり素人ですので、時折こんなひどい失敗もします。
エッジの部分にきれいに塗料を吹きつけようとすると、すぐタレてしまいます。この場合は完全に固まるまで(2日くらい)待って、サンドペーパーで削って形を整えてから再度吹き付けします。
部分的な修正の場合は、下塗りの白が見えていなくても、一度白を吹き付けてから黄色を上塗りした方が、周りと色を合わせやすいみたいです。
また、いつもスプレー缶を振って均一に混ぜておかないと、何度重ね塗りしても下塗りが隠せなかったりします。手を休める暇がありません。


そんな苦労を重ねながらもパーツが塗りあがっていきます。
この写真では黄色いパーツと黒いパーツを一緒に作業しているかのように並べていますが、これは乾燥させているだけです。
実際には、黒を塗った後はしばらくは黄色や白は塗れなくなります。なぜなら、空気中を漂っている黒スプレーの粒子が黄色や白に混ざってしまい、一目でわかるほど色が濁ってしまうんです。私もこれには痛い思いをしました。
乾ききっていないパーツを移動する場合も慎重にしないと、壁に当てたり指紋を付けたりしてしまいます。何をするにも注意、注意、ひたすら注意しかありません。


■ちょっとこだわり
スキッパーのロゴマークを自作してみました。
パソコン用のインクジェットプリンタで印刷可能な透明粘着シートがあるので、それにロゴマークを印刷してステッカーと同じように貼ってしまおうというわけです。
パソコンでレタッチソフトを使い適当にデザインします。


印刷したシートをハサミで切って、ステッカーと一緒に貼り付けます。


あとはウレタンクリヤーを塗れば完成です。
本当は青いロゴだったんですが、黄色地に貼り付けたら濃紺みたいになってしまいました。
スプレー缶の二液性ウレタンクリアーは、一度使うと24時間以内に硬化してしまうので、すぐに使い切ってしまうようにします。ウレタンクリアー1本を使い切る量のパーツをまとめて処理するように考えながら作業しなくてはなりません。
ウレタンクリアーは1本2400円くらいしますので、無駄遣いできないのです。


■一応仕上がり
「完成!」と言いたいところですが、まだ一部塗りあがっていません。
完成したら写真を差し替えますが、とりあえず途中の一段落という状態でお披露目させていただきます。


フロントのイタリア三色マークは、なりしんさんからいただいたカッティングシートを使用しました。
なりしんさん、ありがとうございます。
Bituboのステッカーの下はPoliniのステッカーです。


リヤまでぐるっとツートンカラーにしてあります。


外装を取り付けるときに一緒に組み込んだBituboのフロントサス。かっこいいです。割れていたサスペンションカバーがきれいに修復されたのがよくわかると思います。


ボディーの側板。Bituboのリヤサスが覗いています。グレーのPP部の一部が白くなっているのは、転倒して穴が開いたのを白のプラリペアで修復したためです。これももうじき黒できれいに塗られる予定。


結局今年のお盆休みにはスキッパーを使わなかったので、甥っ子には見せることができませんでした(笑)。
 

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