スキッッパーに乗り始めてからほぼ毎年、仕事の夏休みを利用して岩手の実家まで帰省ツーリングしています。
今までは岩手まで行って帰ってくるだけだったのですが、今回は趣向を変えて、帰りのコースを日本海側に設定して、2泊3日のツーリングをしてみることにしました。
↓日本海を背にした黄色スキッパー。男鹿半島の入道崎にて。北海道上陸の日も近い?(笑)

■コース設定
東北の日本海側を旅するのはバイクに限らず初めてのことです。今回の目的はすごく単純で、「日本海に沈む夕日を見たい!」ただそれだけです(笑)。旅の目的はシンプルな方が美しいじゃないですか〜、やっぱり(爆)。
で、どこでその夕日を見るかといったらやっぱり岬の先っちょに限ります。地図で日本海側の「先っちょ」を探すと、秋田県の男鹿(おが)半島が目に付きます。青森の方はちょっと遠いし。
そんなわけで目的地は簡単に男鹿半島に決定。
岩手から秋田自動車道を使って秋田市まで一気に横断し、男鹿半島で夕日を見たらその辺りで一泊。翌日に日本海沿いの国道7号線に沿って南下して鳥海山を見に行き、山形県酒田市付近で一泊。そして最終日には山形道〜東北道で東京まで帰ってくるプランです。
地図で試算したところ、寄り道なしならば総走行距離は1600kmになる見込みです。
↓オレンジが往路。ブルーが復路。某地図帳を勝手に拝借。

■東京から岩手へ
岩手への移動は8月12日の土曜日。世間的にもお盆休み突入で、高速道路は大渋滞必至。ここは一発、夜中発進で渋滞回避を試みることにしました。
午前2時、軽い睡眠を取っただけで東京を出発。環七から鹿浜付近で首都高C2に乗り、それから東北道に向かいます。環七がスカスカだったので快調に飛ばし、この調子なら首都高も楽勝かな〜、なんて思ってたら大間違い。既にクルマは一杯で、流れは30〜40km/h。一応流れているのでスリ抜けはせず、おとなしく走ります。外環を超えた辺りから流れがよくなってきたので、また調子こいて楽勝ムードに浸りながら走ります。
浦和料金所に差し掛かって「ETC」の文字を見たときになんとなく事情が読めてきました。実はクルマの皆さんの多くは、ETCの夜間割引を狙って夜中に走ろうとしてるんですねー。甘かった・・・。
結局実家にたどり着いたのは午後3時。約13時間かかりました。流れがよいときなら10時間くらいなんですが。
途中、スキッパーには大きなトラブルはなかったのですが、天気があまり良くないため北に進むほど気温が下がり、東京では30度以上だったのに、岩手の実家近くの峠では19度でした。プラグの焼けをずっと気にしてサービスエリアごとにチェック。途中でMJの番手を少し上げました−と思ったんですが、実は手持ちで#91と思い込んでいたMJが#97だったことが発覚。カブりまくりで100km/hまでしか加速しなかったりして、なかなか楽しかったです(笑)。
それからトラブルっぽい兆候として、2〜3回ストールして回転が下がったことがありました。抱き付きかな、と思ったのですがエンジンは停まらずに即座に復調するし、プラグの様子からも薄いってことはあり得ないので、カブリ過ぎてプラグが失火したくらいに考えて、一度プラグを新品に交換しました。
その後は快調そのものでした。
さて、高速道での最高速は・・・実は100km/hしか出せない状況だったのです。
なぜなら東北道は記録的な大渋滞で、後でニュースで知ったのですが最大150kmの渋滞だったそうです。どこまで走っても前には必ずクルマが走っていて、流れのよいときで100km/hがやっと。そのときも前後左右どこを見てもクルマだらけなのでそれ以上スピードを上げてスリ抜ける気にはなれません。往路では東北道をおよそ450km走りますが、確実に半分以上はクルマがノロノロ渋滞する中をスリ抜けで走ってました。
そりゃあ13時間かかるよね、って感じ。
↓岩手の田舎はこんな感じ。遠野市付近の農道にて。スキッパーで農道を走ったわけではありませんけど。

■実家でノンビリ
岩手の実家に着いて数日はノンビリと過ごします。
盆で親戚の家を何件か回るほかはやることと言ったらイヌ2匹の散歩と、あちこち写真を撮って歩くことだけです。ここでも足はスキッパーです。
↓三陸の海。毎年帰省するとあちこちの海岸に写真を撮りに行きます。

■秋田市に到着
8月18日(金)〜8月20日(日)を日本海ツーリングの日程に当てており、予定通り13日の朝8時頃、岩手の実家を後にします。
遠野から北上へ向かう山道で、一度エンジンが停止します。プラグをチェックしたところ火が飛んでいない模様。新品のプラグなのになあ、と思ってもう一本、予備の新品プラグを出して付け替えたら復活。キャブか電装か判断が付かなかったのでしばらく様子を見ることに。
後日、東京に戻ってからわかるのですが、これはCDIの故障の前兆でした〜。
その後は何事もなく、北上で東北道に乗り、それからすぐ秋田道に入って予定通り一気に秋田市まで行きました。
18日は九州に大型の台風が上陸しており、その影響で東北や北海道の前線も刺激されて秋田市には大雨洪水警報が出ていました。秋田道を走っていると厚い雲が空を覆っていましたが、雨には降られずに秋田市の近くまで到達。最後のサービスエリアで給油して走り出した直後、突然の土砂降りに見舞われました。
秋田道の上を横切る陸橋の下にスキッパーを止めてレインスーツを着ましたが、このときにウェストバッグをレインスーツの外に付けました。もうすぐ料金所を通るためです。ほんの20分くらいなんですが、土砂降りの中を走ったらウェストバッグの中身は見事に水浸しになりました(笑)。
料金所で差し出した通行券はフニャフニャで機械を通せず、料金所の係員は苦笑い。そして財布から出した千円札もビショビショ。ご丁寧に財布の革の染料まで色移りしてました(笑)。
今回のツーリングでは久々にPDAナビを実戦投入しましたが、防水ジャケットを装備しておいたため、この土砂降りの中でも問題なく動作しました。
高速道を走っているうちは別になくてもよいのですが、市街地に入るとナビに頼ることになりそうだったので、雨でも使えるってのは心強い限りです。
秋田市内で昼食を取って一休みした後、雨も上がってきたので予定通り男鹿半島を目指すことにしました。雨が止まないようだったら、そのまま秋田市内に宿を取って、男鹿半島は翌日に回すかあきらめるかしようと考えかけていましたが、雲を見ると西の方は明るくなりかけています。天気が回復する方に賭けることにしたのです。
ナビの目的地を男鹿半島の先端に設定して走り始めました。
↓秋田市から海岸沿いの道路を走って男鹿半島に向かう途中、松林の砂浜で海の向こうに男鹿半島が見えました。なんか雄大でいい感じ。

■男鹿半島
男鹿半島の先端にある入道崎という岬まで行くには、半島の中央を抜ける最短コースの道と、海沿いに時計周りに走るワインディングのコースがあります。どちらを走るか、ちょっと迷いました。なぜなら、入道崎で落日を見たいならその時刻までに辿り着かないといけません。ワインディングは楽しそうですが、間に合わなかったら元も子もないわけです。
しかし地図を見ていて、こうも思いました。海沿いに半島の西側を走っていれば、入道崎まで辿り着かなくても落日を見ることができるポイントはたくさんありそうだ・・・。海沿いコースに決定です。
実際に走ってみると、このコースはとても楽しいワインディングでした。対向車には十分に注意しなくてはなりませんが、とにかくコーナーの連続でいつまでも楽しめます。それにアップダウンも適度にあるので、ジェットコースターみたいな感覚も味わえます。何より素晴らしいのが、その景色。
走りながらついつい見とれてしまいそうな風景に何度も出会うのです。時折スキッパーを停めて写真を撮ったりするもんで、時間はどんどん無くなっていきます。最後には、どんどん落ちていく夕日と競争しているような感じになってきました。
そして入道崎に到着。無事に夕日が水平線に落ちるのを・・・・と思ったら太陽は水平線ではなく厚い雲の後ろに落ちて行きました(笑)。残念〜。
↓初めて見る日本海の日没。一見水平線に落ちていくみたいに見えますが、水平線の上には分厚い雲が・・・。

■男鹿半島から秋田市へ
時刻は午後7時。日が沈んで辺りは暗くなりました。さて、この後どうするか?
男鹿で宿を取って泊まるか、明日のことを考えて秋田市の方まで戻って宿泊するか?
宿はこの時点では全く未定だったので、探すなら秋田市の方が楽そうだな、と考えて秋田市に戻ることにしました。最後の手段として、秋田市内の健康ランドの場所も営業時間もチェック済みでしたし。
写真の機材をスキッパーに積み、ナビの目的地を秋田市に設定して暗い道を走り出します。今度は半島の山の中を縦断するコースを取ります。知らない夜道を初めて走ってみて、ナビがこんなにもありがたいものかと実感しました。スキッパーのライトはあまり明るくないので、田舎の真っ暗らな夜道では道案内の標識があまりよく見えません。昼間なら土地勘がなくても標識を頼ればそれほど困りませんが、夜ともなると全く勝手が違うものなんですね。
結局一度も迷わずに秋田市へ向かう国道へと復帰できました。後で地図を見たのですが、男鹿半島の帰り道で走った道路は「なまはげライン」と名前が付いていました(笑)。
そういえば夕食を取ってないなあ、と思い、宿を探すついでにメシを食おうと思って立ち寄ったのがファミレスのガストです。私は旅先で名物料理を食うことにはほとんど興味がありません。食べること自体は好きですが、わざわざ探してまで名物料理を食いたいほどにも思わないのです。ですから旅先でも平気でファミレスやファーストフードのお世話になります。
これらの店ですと、大抵広々としたトイレや手を洗える洗面台を完備していて、メニューも座席もどんな感じか事前にわかっています。ですので期待外れでがっかりすることもないし、ツーリング中に汚れた手や顔を洗い、歯を磨くような身づくろいまで可能なので、とても重宝するのです。
ガストで夕食を取り、それから携帯でネットにアクセスして秋田市内のビジネスホテルを探します。私の携帯はFOMAですがフルブラウザに対応しているのでこういうときに非常に役立ちます。見つけたビジネスホテルに電話してみたところ、空室があるということなのでそこにお世話になることに決めました。朝食付きで一泊5千円です。
宿に着いたのは午後9時半頃。シャワーを浴びて爆睡しました。
■秋田から山形へ
朝6時に起きて荷造りし、朝食を食べたあとでスキッパーをちょっとメンテします。
そのときにエキパイを留めるシリンダーのスタッドボルトのナットが片方緩んでいるのを発見。1センチほど緩んでいます。やはり高回転でまわし続けるので振動で緩むんでしょうね。ここで見つけたのはラッキーでした。もう一度しっかり締め直してOK。
宿をチェックアウトして走り出したのは午前8時半。天気も良好。スキッパーも快調です。
この日、19日(土)の最終目的地は山形県酒田市。秋田市からは国道7号線一本で行けますし、直線距離でも100km弱ですから、1日に走る距離としてはプチツーリング並みです。休憩をたっぷり取りながらのんびりツーリングの気分で走ることができました。
気温もグングン上がって、昼過ぎには30度は超えていそうな感じ。道の駅やコンビニに立ち寄ったときにはしっかり水分補給をします。
↓秋田市の国道7号線のバイパス沿いの風景。最近はあちこちでこんな風車を見かけますね。

秋田県と山形県の県境に、鳥海山という山があります。風光明媚な観光地として有名です。
今回はこの山にも立ち寄ることにしました。国道7号線から分岐して、鳥海ブルーラインという道路があります。この道で鳥海山の5合目まで行くことができるらしいです。
鳥海ブルーラインは最初は緩やかな上り坂で、曲がり具合もゆるくて非常に快適なドライブコースです。段々と高くなるにつれてコーナーもキツくなり、最後の方はサーキットのヘアピンカーブみたいなところが頻繁にあります。それはそれで非常に面白くて、走っているのがとても楽しいです。
私は峠道を攻めるようなことはしたことはないんですが、病み付きになる気持ちがわかりますね。
↓鳥海ブルーラインの途中。ずいぶん高いような気がします。実際高かったんですけど・・・。

こうやって鳥海山を登りながらも実は標高何mかってのを全然気にしてませんでした。
5合目まで登り切って、雲がかかって鳥海山の頂上が全く見えないのにがっかりしてまたスキッパーにまたがり、今度は山形方面へ走り出してすぐ、道路脇に「標高1000m」みたいな看板を見かけました。「え?」みたいな・・・。一瞬キャブのことが心配になりましが、気温も高いし、走っていて薄い感じもしないので、まあいいか、ということにしておきました。
■酒田市に到着
酒田市に立ち寄る理由は2つ。ひとつは山形道の起点だということ。もうひとつは酒田市には、珍しく市立の写真美術館があるので立ち寄ってみたかったのです。故人ですが土門拳という酒田市出身の有名な写真家がいまして、彼を記念して写真美術館が作られたのだそう。私はスクーターの他に写真を撮るのも趣味にしているので、せっかく酒田市を通るならぜひとも、と思っていました。
鳥海山の5合目を出たのは正午過ぎ。写真美術館は4時に閉館するので、ゆっくり見るつもりなら午後2時くらいには到着したいところです。ナビの目的地を酒田市写真美術館にセットして、ひたすら鳥海ブルーラインを下り、国道7号線に入って南下します。
ナビはほぼ最短コースを案内してくれて、午後2時前には写真美術館に到着することができました。
↓酒田市写真美術館。きれいな建物だと聞いていましたが、残念なことに外装工事の最中で足場が組まれてしまっていました。

土門拳の写真の展示を堪能し、ロビーで自販機の水を買って飲みながらしばしくつろぎます。
そういえば昼飯を食うのをすっかり忘れてました。どこで食おうかなあ、と思い、昨夜秋田でガストに立ち寄ったのを思い出し、携帯でネットにアクセスして酒田にガストがないか検索。そしたらありました(笑)。秋田でも山形でもガストかよ〜、とはちょっと思いましたけど、昼飯も食わずにもう午後4時。ぜいたくは言ってられませんね。
ナビに住所入力して目的地設定し、その通りに走ったらドンピシャでガストのまん前に到着。ナビ様様です。ホント。
■酒田市で夕日を見る
遅い昼飯を食い終わってこれからどこへ行こうか考えましたが、昨日は男鹿半島で雲に沈む夕日しか見られなかったので、今日も夕日を見に行くことにしました。酒田港に注ぐ最上川河口を見物した後、港の岸壁に沿って走り、水平線が見える場所を探します。意外にも長〜い防波堤があちこちにあって、水平線がなかなか見えないので結構あせりました。最上川の北側を探したのが敗因ですね。南側に当たりを付ければよかったと反省しました。
やっとのことで港の外れの小さな海水浴場でようやっと防波堤が途切れているところを見つけました。日没はもう間近。
カメラを出してデカい望遠レンズを装着し、獲物を狙うターミネーターのように太陽に向かって歩きます。さあ、もうすぐだ、とカメラを構えてファインダーを覗いて思わず一言。「また雲じゃんか・・・」
なんかツイてませんねー、今回のツーリング。
↓酒田市の海水浴場にて。水平線に落ちる夕日は今日も捉えられなかったけど、まあキレイじゃない?ってことで。

■予定変更
午後7時。計画では、この後酒田市内で一泊するはずでした。
しかし今日はそれほど距離を走っていないこともあってちょっと物足りず、いっそこのまま東京へ走って行こうか、って気になってきました。
ここから東京までは約500km。ほとんど高速道なので、夜12時には着けないにしても、午前2〜3時には東京に着けそうです。
高速道なら夜中でもGSは営業しています。途中で疲れたらそこで一泊すればいい話。サービスエリアで寝たってかまわないし・・・・。
そうして午後8時には山形道に乗り、東京に向かって走り出しました。
山形道は片側1車線・対面通行式の自動車専用道路です。夜になると非常に利用者が少ないようで、たまに後ろからクルマが来ますがそれは脇に寄って追い越してもらい、ジャスト100km/hのマイペースで走ります。しかしこの山形道、なかなかの食わせ者で、酒田市と山形市の途中の月山付近で20kmほどの区間が一般道になってしまうのです。
その区間はまあまあ路面はよいものの、やはり高速道とは違ってコーナーがキツくなります。おまけに夜間に都市間を移動する一般道のクルマは多くて、その皆さんがまた地元の道に慣れた走り屋みたいな感じなんで、一般道にも関わらず100km/hで流れています。
自動車専用道路ならともかく、夜の一般道で100km/h巡航はスキッパーにはちょっと厳しいですね。仕方なく自分は80km/hに巡航速度を落とし、キープレフトで抜きたいクルマにはサッサと追い越してもらうことにしました。
やがてまた高速道に乗ると、クルマはほとんどいなくて快適になり、宮城県が近くなってくると片側2車線になって通常の高速道路と変わらなくなりました。このまま楽勝か?と思っていたらここでまた伏兵が現れました。濃い霧が出てきて視界が悪くなり、またもや80km/h巡航です。
そうこうしているうちに、東北道に接続する村田Jctまで辿り着き、サービスエリアにピットインしてひと心地付くことができました。
■リタイヤ〜
福島県内のサービスエリアで遅い食事を取ったのが午後11時。ここではゆっくり休憩し、再び走り始めたのは午前0時近くなってからでした。
思ったより遅れていますが、それでも夜明けには東京まで着けそうなペース。
快調に走っているつもりだったんですが、何の前触れもなくエンジンがフォーーーンと派手に吹けあがりました。それからスキッパーは推進力を失い、惰性で路肩へ非難。エンジンは回転しているのでシリンダの焼き付きではありません。
もう一度アクセルを開けてみても同じです。
これは、運がよければプーリーのナット揺るみ、運が悪ければクランクシャフトのスプラインなめだなあ、と想像し、その場で駆動系のカバーを外しました。スキッパーの場合は、駆動系カバーを外すにも外装をある程度バラす必要があるのでこういう場合に面倒です。左サイドの外装をカットしちゃいたいですね。
駆動系を開けたところ、クランク側のプーリーはナットの緩みはなしです。クラッチ側は・・・ナットが揺るんでました。これが原因か、救われた気持ちになってナットをトルクレンチで締め直し、駆動系カバーを戻してエンジンを掛けました。スタンドを立てたままアクセルをあおってみると、またまたフォーーーンと気持ちよく吹けあがる(笑)。しかもタイヤが回らないし。ダメじゃん(爆)。
どこがどう空回りしているのか確かめたいのですが、駆動系カバーを外した状態ではキックもセルも使えないのでエンジンを掛けることができません。自分が知る限りではクランクシャフトのスプラインが磨り減ってプーリーが空回りしているという状態に思えました。(これは間違ってましたけど)
この場でなんとかなるトラブルではないと判断し、2年前と同じように、損保会社にレッカー依頼です。
勝手はわかっているので、電話での状況説明や対応方法の提案もスムーズこの上なし(笑)。レッカー待ちの間に携帯からネットにアクセスしてレンタカーの営業所を探し、そこまで運搬してもらって、朝になったらバンを借りて東京まで運びます。
こうして20日(日)午前1時半、スキッパーはツーリングをリタイヤしたのでした。東京を出てからここまでの走行距離は約1600km。東京まで残り300km。完走していれば1900kmオーバーの大ツーリングになっていたのですが。無念〜。
■トラブルのその後
福島県郡山市のビジネスホテルで一泊した後、バンを借りて東京の自宅までスキッパーを運搬し、翌週にはムラカミさんのお店に運び込んで見てもらうことにしました。この時点では私はクランクシャフトが逝っていると考えていたため、クランクシャフト交換は自力では無理だと踏んでいたのです。
駆動系を開けてムラカミさんに見てもらったところ、「クランクシャフトじゃないんじゃないの?」「へ?」「あっ、こっちだ。クラッチが空回りしてる。」「げっ、そうなの?思い付かなかった〜!」「ギヤがナメたのかもね。」って話になりました。
クランクシャフトならお店にマロッシのクランクが在庫してあったので、それを組んでもらう方向で話が進んでいたのですが、クラッチ側となると部品の取り寄せになります。輸入元にパーツの在庫がないと、イタリアから取り寄せることになります・・・。
リヤハブを開けてオイルが流れ出てきたときにムラカミさん曰く「あれー、切子が全然出てこないね。」ギヤの歯がナメると、当然削れた金属の切子が出ることになります。リヤハブの蓋を外してみたら原因はすぐわかりました。クラッチのシャフトがきれいに破断していたのでした。
↓破断面はとてもきれい。芸術点の高いトラブルですね(爆)。

このシャフトとオイルシールを交換することになるので、輸入元の成川商会から取り寄せてもらうことになりました。ついでにアクスルシャフト(後輪軸)のシールも交換します。ここは以前からオイルが滲んでいるのが気になっていたためです。
幸い、パーツは在庫があって2日で届きました。修理はベアリングの圧入が必要だったりシールのハメ込みにコツが要りようだったりするので、ムラカミさんにお任せとなりました。作業は横で見てましたが、やはり自力は難しそうでしたね。
↓上は新品のシャフト。下が折れたシャフト。

スキッパーのクラッチシャフトには構造的な問題がありまして、今回のトラブルはそれが主要因じゃないかと思います。
このシャフトはギヤとクラッチの間の1個のベアリングでシャフトを支えています。スキッパー系のエンジンの初期型のこの構造を巷では「片持ちシャフト」と呼んでいるようです。それに対して後期型のエンジンではシャフトを延長して駆動系ケースの蓋にもベアリングを追加して2個のベアリングで支える設計になっています。これを「貫通シャフト」と呼んでいます。
当然ながら片持ちではシャフトのしなりでブレが発生し、駆動系のトラブルを誘発する要因になります。シャフトの形状も今回破断した部分に応力が集中するようになってしまっているのではないかと想像できますし。
それでも今回のトラブルはクランクシャフト交換にならずに済んだのでラッキーな方だったとも言えますね。
レッカーおよびレンタカーの代金は保険のロードサービスでほとんど賄われてしまいますので、私の負担は部品代+修理代のみです。クランクシャフト交換よりは遥かに安く済みました。この壊れ方を見れば、遅かれ早かれ同じことは起こってるでしょうしね!
マロッシ製クランクシャフトにはまだ未練が残ってますけど・・・。財布に余裕ができたら一本押さえときますか(笑)。
■最後に
バイクナビいいですね〜。今回のツーリングではバリバリ使いましたよ。
もう手放せませんな。
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