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キタキツネ物語 オリジナルサウンドトラック

「キタキツネ物語」という映画が昔あって、2013年にリニューアルで公開されたんだそうな。
リニューアルなんて全然知らなかった(笑)。ずっと廃盤だったアルバムなのに検索してみたらamazonに降臨してたのでいったい何が起こったのか、と我が目を疑ってしまった。
オリジナル映画は1978年公開で、このサントラはその時の内容そのまま。主題歌の「赤い狩人」を歌うのは町田義人。何曲かゴダイゴの爽やか系ロックが混じっている。女性ボーカルは映画では朱理エイコだったらしいけど、サントラでは牧ミユキという人だった。
自分はゴダイゴが好きだったのと、「赤い狩人」が気に入っていたのでLP盤を持ってたけど実は映画は一度も観ていなかった。

曲目
1. 赤い狩人
2. 白い彷徨
3. グッド・モーニング・ワールド
4. やすらぎ
5. みんなみんな不思議だね
6. 雨はナイフのようさ
7. 小さな翼
8. ビッグ・アドベンチャー
9. 春のテーマ(インストゥルメンタル)
10. 炎のレクイエム
11. 囁き
12. 果てしない道
13. 赤い狩人

良いアルバムなんだけど、スマホでリピート聴きしていると「赤い狩人」を連続で聴かされちゃうんだよね。しかも同じバージョン。好きな曲だからいいんだけど。
1曲削除すればいいじゃん、っていう話もあるけど、アルバム原理主義者としてはそれは邪道なので。オリジナル盤にあるものは削除したくないのよ。

Elegant Gypsy/Al Di Meola(国宝級)

ジャズ/フュージョン・ギタリスト、アル・ディメオラの2ndアルバム。1977年発売。
本人曰く「最も商業的に成功したアルバム」だそうで、日本のギタリストでもこのアルバムを「好きなギターアルバム」にリストアップすることが結構多い。
特にスパニッシュ・ギターの名手パコ・デ・ルシアとのデュエット「Mediterranean Sundance」は、そのテクニックもすごいが音楽的にも美しい名曲で、自分もこのアルバムでは一番好きである。
「速弾き」ばかりが取り沙汰されがちなアル・ディメオラ先生だけれど、自分はギタリストではないのでそのテクニックなどどうでもよくて、ただ切なく哀しく激しい音楽を紡ぎ続けてオルタネートピッキング一筋で生きるその一途さを敬愛するばかりである。

曲目
1.Flight Over Rio
2.Midnight Tango
3.Mediterranean Sundance
4.Race With Devil On Spanish Highway
5.Lady Of Rome, Sister Of Brazil
6.Elegant Gypsy Suite

隅から隅まで憶え尽くすくらいに聴き込んだアルバムだけれど、それでもまた聴くと「やっぱり良い!」と思えるんだよね。

関連記事
All Your Life: A Tribute To The Beatles/Al DiMeola

Feels So Good/Chuck Mangione

アメリカのフリューゲルホーン奏者、チャック・マンジョーネの1977年のアルバム。
フリューゲルホーンというのはトランペットを少し大きくしたような恰好の金管楽器で、奏法もほぼ同じ。やや低めの柔らかで優しい音が特徴。
オーケストラやブラスバンドの世界でさえかなり地味な楽器なのだが、これを携えて世界的に大ヒット曲を飛ばしたのがこの人。そういう意味では唯一無二の存在かも。
アメリカのアニメ「シンプソンズ」にも山積みのダンボール箱の合間で暮らす変な人役で取り上げられていたが、その時もいつもの帽子にフリューゲルホーンだった。やっぱりアメリカでは相当の有名人なのね。
「フィール・ソー・グッド」は本当にいい気分なご機嫌な曲で、シンプルなのに忘れがたい味のあるメロディーで今でも時々口ずさんだりする(のは自分くらいか?)。
下のライブ映像では残念ながらヒゲがない。

Chuck Mangione – Feel So Good ( Live In Cannes 1989 )

曲目
1.Feels So Good
2.Maui-Waui
3.Theme From ‘Side Street’
4.Hide & Seek (Ready Or Not Here I Come)
5.Last Dance
6.The XIth Commandment

70年代から80年代に掛けては、ジャズ・フュージョンの管楽器奏者がテレビCMとかでも大活躍だったんだけどね。
ハーブ・アルパートや日野皓正、渡辺貞夫とか。

Hotel California/The Eagles(国宝級)

イーグルスの5枚目のアルバム。1976年の発売。
タイトル曲の「Hotel California」は超ヒット曲として有名だけど、アルバムとしても素晴らしい出来栄え。
自分はロックをそれほど多く聴いているわけではないけれど、これほど音楽的に美しいロックのアルバムはそうそうないだろう、と勝手に信じている。
ついでに言うと、初めて買ったロックのアルバムはこれだった。1枚目で大当りを引くというのは実は相当に悲しいことで、その後に何を聴いても「それじゃない感」に苛まれ続けることになる。それこそイーグルスの他のアルバムまで「それじゃないんだけど・・・」と全否定してしまっていた若い頃・・・。
イーグルスというバンドもカントリーからロックへ徐々にスタイルを移していたので、このアルバムを起点にして遡っていくとロックバンドからカントリーバンドへと逆戻りに聴いてしまうことになるのが罠だったのだ。ロックを聴きたかったのに・・・。当時はインターネットなんてなかったし、貴重な情報源だったFM雑誌もイーグルスについて毎号説明してくれるわけじゃないからね。
それを思うと今は本当に良い時代になった。アーティストの名前さえ判ればアルバムの一覧でもリスナーの評判でも立ちどころに手に入り、YouTubeで試聴できてしまう。そうするとスポットで1枚だけ買うか、デビューから順に攻めていくか、というような戦略が立てやすい。
でも、もしも自分が今まさに中学生だったとしたらイーグルスと出会うだろうか?そう考えれば今がいいとか昔がいいとか言うのは意味がないか。人は誰でも与えられた時代を生きるしかない。

曲目
1. Hotel California
2. New Kid In Town
3. Life In The Fast Lane
4. Wasted Time
5. Wasted Time (Reprise)
6. Victim Of Love
7. Pretty Maids All In A Row
8. Try And Love Again
9. The Last Resort

これはもう余裕の「国宝級」。無人島にだって墓にだって持っていきたい1枚。「世界遺産級」とか創設するかとも思ったけど、アレはプンプンと商売の匂いがする手垢に塗れた言葉になってしまったのでイメージ悪いんだよね。「国宝」って枯れた感じがしていい具合だし。

D.ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/レナード・バーンスタイン:指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラ

1979年の日本公演をデジタルレコーディングしたライブ音源。
CDプレイヤーはまだ市販されていなかった時代なのでLPレコードとして発売され、自分が高校生の小遣いで必死に買った1枚だった。
やがてCDプレイヤーがSONYから市販された折、第一弾のCDアルバム50枚(100枚だっけ?)の中にこれも含まれており、CDに買い換えた次第。
このことからもこのアルバムのオーディオ的評価が高かったことが窺える。
第1楽章から第3楽章にかけての身を捩るような苦悩とも思える欝々とした表現と、すべてを吹き飛ばすような第4楽章の爆発的なイメージはドラマチックなことこの上ない。

曲目
1. 第1楽章 モデラート
2. 第2楽章 アレグレット
3. 第3楽章 ラルゴ
4. 第4楽章 アレグロ・ノン・トロッポ

Google Play Musicのクラシックの充実度はどんなものかと思って検索してみると、バーンスタイン、カラヤン、フルトヴェングラー、小澤征爾などのアルバムは相当な数が聴けるようになっている。
資金に余裕がないと手を出しづらかったクラシックも一気に敷居が低くなった模様。

Solid State Survivor/Yellow Magic Orchestra

イエロー・マジック・オーケストラが日本の音楽シーンに持ち込んだテクノロジーの数々は、今もPCやワークステーションタイプのシンセサイザーの中に脈々と受け継がれている。
別に彼ら自身がテクノロジーを開発したわけではないけれど、当時最先端の機材であるシンセサイザーやシーケンサーをステージに引っ張り出して「こうやって使うんだぜ」というのをお茶の間にまで浸透させたのはすごい功績だった。
彼らが構築したテクノポップの文法はプラスの面ばかりではないだろうけれど、相当に多くの若者を刺激したと思う。70年代にその影響を受けた少年たちは、80年代のシンセサイザーの低価格化とデジタルシンセサイザーやワークステーションタイプのシンセサイザーの爆発的な普及、そしてPCの発達によって「憧れ」をカタチにする手段を得ることになる。
残念ながら自分はその流れから落ちこぼれてしまったんだけどね。PCとシンセサイザーを接続して、というところまでは割りと早い時期にやってたんだけど、肝心の音楽的才能に恵まれなかったのが痛かった・・・。

このアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」を聴くと本当に懐かしく感じる。
自分のルーツミュージックはビートルズでもローリングストーンズでもなく、冨田勲とイエロー・マジック・オーケストラなんだよね、実は。

曲目
1. テクノポリス
2. アブソリュート・エゴ・ダンス
3. ライディーン
4. キャスタリア
5. ビハインド・ザ・マスク
6. デイ・トリッパー
7. インソムニア
8. ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

やっぱり名曲は「テクノポリス」と「ライディーン」。今でもこれを聴くと自分の血管に100Vの電圧が掛かるのを感じる。
いかがわしさとポップ感が混ざり合う秀逸なジャケ写も伝説的。