「ジャズ・フュージョン」タグアーカイブ

Brazil/The Manhattan Transfer

マンハッタン・トランスファーの9thアルバム。1987年発売。
アルバム1作ごとに色々なテーマに挑戦していた彼らが、ブラジル音楽というちょっと予想外な方向に手を伸ばした作品。
ブラジルと言えばボサノヴァ、と言いたいところだけど、どこにでも出てきそうなボサノヴァの名曲は一曲も入っていないところがちょっと面白い。
こういう方向性の取り方が、この人達のスゴいところだ。

曲目
1.Soul Food To Go (Sina)
2.The Zoo Blues
3.So You Say (Esquinas)
4.Capim
5.Metropolis (Arlequim Desconhecido)
6.Hear The Voices (Bahia De Todas As Contas)
7.Agua
8.The Jungle Pioneer (Viola Violar)
9.Notes From The Underground (Antes Que Seja Tarde)

「自分の音楽の趣味は大人志向」を自認する人にはうってつけの1枚なんじゃないかと思う。

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VOCALESE/THE MANHATTAN TRANSFER

My American Songbook 1/Nelson Rangell

アメリカのサックス奏者、ネルソン・ランジェルの2005年の12thアルバム。
90年代はこの人のCDがすごく好きで、クルマで出かけるたびにリピートしっ放しにしてたものだった。
フュージョンのサックス奏者としては結構有名な人だと思うんだけど、世間一般にはほとんど知られていないのはちょっと残念。
ただ、この人が実はサックスやフルートだけでなく、口笛もすごく上手いというのは自分もWikipediaで見て初めて知ったので、音源を探してみたらこのアルバムに行き当たった。

曲目
1. Introduction To America
2. America
3. Don’t You Worry ‘Bout A Thing
4. Cast Your Fate To The Wind
5. Billy Boy
6. Interlude
7. That’s The Way Of The World
8. Sonora
9. Freda
10. In The Wee Small Hours of The Morning / Don’t Let Me Be Lonely Tonight
12. Cherokee
13. Don’t Forget Those Forgotten

YouTubeでも動画を発見。いいなあ、口笛。練習してみようか?

Nelson Rangell – Sonora

Elegant Gypsy/Al Di Meola(国宝級)

ジャズ/フュージョン・ギタリスト、アル・ディメオラの2ndアルバム。1977年発売。
本人曰く「最も商業的に成功したアルバム」だそうで、日本のギタリストでもこのアルバムを「好きなギターアルバム」にリストアップすることが結構多い。
特にスパニッシュ・ギターの名手パコ・デ・ルシアとのデュエット「Mediterranean Sundance」は、そのテクニックもすごいが音楽的にも美しい名曲で、自分もこのアルバムでは一番好きである。
「速弾き」ばかりが取り沙汰されがちなアル・ディメオラ先生だけれど、自分はギタリストではないのでそのテクニックなどどうでもよくて、ただ切なく哀しく激しい音楽を紡ぎ続けてオルタネートピッキング一筋で生きるその一途さを敬愛するばかりである。

曲目
1.Flight Over Rio
2.Midnight Tango
3.Mediterranean Sundance
4.Race With Devil On Spanish Highway
5.Lady Of Rome, Sister Of Brazil
6.Elegant Gypsy Suite

隅から隅まで憶え尽くすくらいに聴き込んだアルバムだけれど、それでもまた聴くと「やっぱり良い!」と思えるんだよね。

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All Your Life: A Tribute To The Beatles/Al DiMeola

SPRING IS HERE/小曽根真

ジャズピアニスト、小曽根真の1987年発売の3rdアルバム。ストレートでスタンダードなジャズピアノアルバム。
正直なところ、自分は日本のジャズミュージシャンはほとんど聴いていないのである。
なんでかというと、自分はオスカー・ピーターソンやビル・エヴァンスが好きなので、その「流れ」で聴いても違和感のないものを求めちゃうんだけど、日本の一流の人たちのジャズはちょっと頑張りすぎてアバンギャルドな方に走りやすいんだよね。結果、ビル・エヴァンスを1枚聴いた次に・・・という流れには合わないものが多いような気がする。
だけど、このアルバムにはそういう違和感はなくて、自分の好きな他のジャズアルバムと混ぜておいてもすごく普通に聴けるのである。
決して手数が少ないわけでもないし、テンポが遅いわけでもないんだけど、余裕のあるプレイをしている気がする。詰め込み過ぎてなくて、力んでなくて、聴く側にどのように聴こえているかわかっているような心地よさがある。
なので、「そうそう、こういうアルバムが欲しかったの」と感じさせてくれるんだよね。

曲目
1. ビューティフル・ラヴ
2. スプリング・イズ・ヒア
3. サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム
4. 君住む街で
5. 夜は千の眼を持つ
6. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
7. オー・グランデ・アモール
8. タンジェリン

この人は活動の幅が広いので、うっかり手を出すとクラシックだったりするので要注意。

Feels So Good/Chuck Mangione

アメリカのフリューゲルホーン奏者、チャック・マンジョーネの1977年のアルバム。
フリューゲルホーンというのはトランペットを少し大きくしたような恰好の金管楽器で、奏法もほぼ同じ。やや低めの柔らかで優しい音が特徴。
オーケストラやブラスバンドの世界でさえかなり地味な楽器なのだが、これを携えて世界的に大ヒット曲を飛ばしたのがこの人。そういう意味では唯一無二の存在かも。
アメリカのアニメ「シンプソンズ」にも山積みのダンボール箱の合間で暮らす変な人役で取り上げられていたが、その時もいつもの帽子にフリューゲルホーンだった。やっぱりアメリカでは相当の有名人なのね。
「フィール・ソー・グッド」は本当にいい気分なご機嫌な曲で、シンプルなのに忘れがたい味のあるメロディーで今でも時々口ずさんだりする(のは自分くらいか?)。
下のライブ映像では残念ながらヒゲがない。

Chuck Mangione – Feel So Good ( Live In Cannes 1989 )

曲目
1.Feels So Good
2.Maui-Waui
3.Theme From ‘Side Street’
4.Hide & Seek (Ready Or Not Here I Come)
5.Last Dance
6.The XIth Commandment

70年代から80年代に掛けては、ジャズ・フュージョンの管楽器奏者がテレビCMとかでも大活躍だったんだけどね。
ハーブ・アルパートや日野皓正、渡辺貞夫とか。

Ecotopia/Oregon

日本ではあまり知られていないけど1970年代初期から活動しているオレゴンというバンドがあって、自分はなぜか偶然に彼らのアルバムの一枚を買ってしまい、割と気に入って今も時々聴いている。
ジャンルとしてはジャズかフュージョンかということになるのだろうけど、70年代~80年代に全盛だったクロスオーバー/フュージョンの流れとは音的にまるで異なっていて、オレゴンの(というかこのアルバムの)の音は乾いた冷たい空気を連想させるような透明感のある響きに満ちていて、リズムもラテンやジャズやロックではなくアメリカ先住民族の音楽を思わせるような素朴でストレートなものである。
自分がこのアルバムで一番気に入っている曲がYouTubeにアップされていたので貼っておく。ただし動画でなくアルバムアートが表示されているだけなので曲だけ聴いてね。

Oregon – Innocente

曲目
1. Twice Around The Sun
2. Innocente
3. WBAI
4. Zephyr/Ecotopia
5. Leather Cats
6. ReDial
7. Song Of The Morrow

自分はこの1枚しか聴いてなかったのだけど、Google Play Musicで検索したら今も活動していてアルバムも結構多いので、これからゆっくり聴いて行こう。

PLAY/Bobby McFerrin & Chick Corea

ボビー・マクファーリン(ボーカル)とチックコリア(ピアノ)によるデュオアルバム。1992年のライブ録音で、1992年にCD発売。
ジャズやフュージョンでは「インタープレイ」という言葉が良く使われる。複数の奏者によるインプロビゼーションの掛け合いで緊張感の高い演奏を導き出すことなのだけど、自分はこのCDが一番わかりやすい説明になっていると思う。
この二人の演奏はボーカル+ピアノ伴奏という型に当てはまったものではなくて、主旋律と対旋律が自在に入れ替わり絡み合い、今までに聴いたどの音楽とも違うエキサイティングな演奏を聴かせてくれる。
ボーカルがメロディー、ベースライン、リズムまでこなしてグランドピアノと対等に渡り合うのも驚きだけど、ずっとそれにアドリブで寄り添い続けるピアノの腕前の確かさも素晴らしい。
しかしある程度ジャズを聴き慣れた人でないと、聴き疲れのする変な音楽にしか聴こえないようである。

曲目
1.Spain
2.Even From Me
3.Autumn Leaves
4.Blues Connotation
5.’Round Midnight
6.Blue Bossa

時々入る聴衆の笑い声は、主にボビー・マクファーリンのアドリブへのリアクションなのだが、時折、無音なのに笑いが起こることがある。
このときボビーは何をしているのか?映像で見ないことにはわからないよなあ。

フォトグラフス/カシオペア

日本を代表するフュージョン・グループ、カシオペアの9thアルバム。1983年発売。
自分はカシオペアのアルバムの中ではこれが一番好き。
メンバー全員が当時の最先端を突き進むバカテクプレイヤーだったにも関わらず、すべての曲が歌心溢れる音楽になっている素晴らしいアルバム。
メンバーによるコーラスパートを充実させたことも彼らのそれまでのアルバムにはない試みで、「普通の音楽」としての表現を模索した結果と受け取れる。
正直、30年を経た今となってはギターやシンセのサウンドに古さを感じないわけにはいかないが、そこを差し引いても時代を超えた名盤としての価値はあると思う。

曲目
1.Looking Up
2.Dazzling
3.Long Term Memory
4.Strasse
5.Out Drive
6.Misty Lady
7.Love You Day By Day
8.スパイス・ロード
9.Fruit Salad Sunday
10.From Over The Sky

ジャケ写を見ると、メンバーが若いのに思わず笑ってしまう。ほんとにカッコよかったよねー、この頃。
ある時期にベースとドラムがメンバーチェンジしてしまい、それ以降は全く聴かなくなったな。特に自分はベースの櫻井哲夫が好きだったんで。

Waltz For Debby/Bill Evans Trio

1962年録音のビル・エヴァンス・トリオによるライブアルバム。
ジャズのアルバムの中では最も好きなアルバム。
ベースはスコット・ラファロ、ドラムはポール・モチアン。一般的にはこのメンバーがビル・エヴァンス・トリオの黄金期とされている。

曲目
1.My Foolish Heart
2.Waltz for Debby [Take 2]
3.Detour Ahead [Take 2]
4.My Romance [Take 1]
5.Some Other Time
6.Milestones

オリジナルのLP盤は上記の6曲構成なんだけど、CDになってから別テイクの同じ曲を追加してお得感を演出しようとしたバージョンがいくつか出ており、
ちょっと混乱している。別テイクというのは、おそらくこのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブが複数回公演されたためだと思う。
困ったことに自分が持っているCDでは、2、3、4のトラックはテイク1とテイク2が続けて演奏されてしまい、アルバムを通して聴くと「なんじゃこりゃ」になってしまうこと。オリジナルLPの再現でもライブの再現でもない「編集盤」なのである。
MP3化してどちらかのテイクを削除し、タグを編集してポータブルプレイヤーに放り込んでしまえばLP盤の再現ができるので、上の曲目リストを参考にやってみて。

自分が好きな曲は1、2、6。1は代表的な名演奏だし、6の緊張感溢れる演奏はピアノトリオの醍醐味を堪能できる。
どの演奏でもスコット・ラファロのベースが影の主役。一度ベースに注目して聴き通して欲しい。
ビル・エヴァンス・トリオのアルバムを初めて聴いたのは「Portrait In Jazz」だったけど、そちらも名盤。特に「枯葉」が素晴らしいのだけど、アルバムとしては「Waltz For Debby」の方が好きな曲が多い。
80年代に渋谷のジャズバーに通って、掛かっていた曲のCDを深夜のタワーレコードで探した日々が懐かしいな。

Getz/Gilberto/Stan Getz&Joao Gilberto

CDショップのジャズJazzコーナーの不思議、なぜかボサノバはジャズ扱い。
たぶんスタン・ゲッツがボサノバのアルバムをホイホイと出したせいだろう。
でも実際に聴いてみるとアルトサックスのジャズのフレーズはボサノバとよくマッチしている。演る方も観る方もそりゃご機嫌だろうね。
ボサノバは、ラテンの中では珍しくノリノリになることを強要されないスマートな音楽である。聴きながらメシを食っても消化に良さそうだし、聴きながら屋根で日向ぼっこしても良さそうだし、河原でバーベキューするのだってソフィストケートしてしまいそうな魔法の音楽だ。
さあ皆ボサノバを聴こう!自分はGetz/Gilbertoと小野リサしか聴かないけど。

曲目
1. イパネマの娘
2. ドラリセ
3. プラ・マシュカー・メウ・コラソン
4. デサフィナード
5. コルコヴァード
6. ソ・ダンソ・サンバ
7. オ・グランジ・アモール
8. ヴィヴォ・ソニャンド

自分は「コルコヴァード」が一番好き。村上春樹の小説にも主人公の好きな曲として使われてたこともあったっけ。
シンプルで物憂げなメロディーは、サックス抜きにしてもらってもいいくらいに完成されていると思う。
歌だけのアルバムを探してみるかな。

関係ないけど、AmazonがPrime会員の音楽聴き放題を始めちゃったね。自分はPrime信者なので自動的にスイッチ・オン。
しばらくGoogle Play Musicと併用して、完全に被るようならGoogleに見切りを付けよう。
そんなわけでGoogle頑張れよ。