PLAY/Bobby McFerrin & Chick Corea

ボビー・マクファーリン(ボーカル)とチックコリア(ピアノ)によるデュオアルバム。1992年のライブ録音で、1992年にCD発売。
ジャズやフュージョンでは「インタープレイ」という言葉が良く使われる。複数の奏者によるインプロビゼーションの掛け合いで緊張感の高い演奏を導き出すことなのだけど、自分はこのCDが一番わかりやすい説明になっていると思う。
この二人の演奏はボーカル+ピアノ伴奏という型に当てはまったものではなくて、主旋律と対旋律が自在に入れ替わり絡み合い、今までに聴いたどの音楽とも違うエキサイティングな演奏を聴かせてくれる。
ボーカルがメロディー、ベースライン、リズムまでこなしてグランドピアノと対等に渡り合うのも驚きだけど、ずっとそれにアドリブで寄り添い続けるピアノの腕前の確かさも素晴らしい。
しかしある程度ジャズを聴き慣れた人でないと、聴き疲れのする変な音楽にしか聴こえないようである。

曲目
1.Spain
2.Even From Me
3.Autumn Leaves
4.Blues Connotation
5.’Round Midnight
6.Blue Bossa

時々入る聴衆の笑い声は、主にボビー・マクファーリンのアドリブへのリアクションなのだが、時折、無音なのに笑いが起こることがある。
このときボビーは何をしているのか?映像で見ないことにはわからないよなあ。

A Head Full of Dreams/Coldplay

コールドプレイの7枚目のアルバム。2015年発売。
世界でアルバムを累計5000万枚以上売っているモンスターバンドだけど、あんまり大上段に振り被っている感じではなくて、いつも下手投げで「はいよ」って投げてくるようなフレンドリーな感じがあると感じるのは自分だけだろうか。
もちろん今回も曲は練りに練られていて、隙は全然ないんだけどね。
全体的に跳ねるリズムが多用されていてロックというよりはポップサウンドに寄っている感じ。
前作の「Ghost Stories」でセールスが落ち込んだみたいだけど、今までが売れ過ぎだったんでしょう、ということであんまり心配していない。
昔の陰鬱なサウンドが好きという人はポップすぎると感じるかも知れないけど、自分はこれくらいがちょうどいいような気がする。聴いててすごく楽。

曲目
01.A Head Full Of Dreams
02.Birds
03.Hymn For the Weekend
04.Everglow
05.Adventure
06.Fun
07.Kaleidoscope
08.Army Of One
09.Amazing Day
10.Colour Spectrum
11.Up&Up

間違って日本盤を買ってしまったのでボーナストラックが1曲入って12曲だったけど。基本は輸入盤でオリジナルのまま聴きたいんだよなあ。
ポチる時はちゃんと確認しなきゃね。

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ジパング/水曜日のカンパネラ

水曜日のカンパネラの2015年発売の8thアルバム。
収録曲が10曲と二ケタ台に初めて乗ったので初フルアルバムとも言えるが、wikipediaでminiアルバム扱いになっているものでも8、9曲なので今までのアルバムとボリューム的にはそう変わらない。
内容は相変わらずで、ハウス調の軽快なトラックに舌足らずなコムアイのボーカルが乗っかり、いつもの水カンワールドが展開される。
売れてきたせいかPVも予算を掛けている。

水曜日のカンパネラ『ラー』

本作で一番気に入った曲は「マッチ売りの少女」。これは名曲ではあるまいか?コムアイのシャワーシーンのことではなく、あくまで音楽的に。でもPVもすごい。

水曜日のカンパネラ『マッチ売りの少女』

今日amazonから届いたばかりだが3回聴いてまだ聴きたいという中毒性。ヤバい。

曲目
1. シャクシャイン
2. 猪八戒
3. メデューサ
4. ラー
5. ツイッギー
6. ウランちゃん
7. ライト兄弟
8. 小野妹子
9. 西玉夫
10. マッチ売りの少女

ちなみに、自分の周りの人間にPVを見せたりCDを聴かせたりして反応を見たが、40代以上はみな「何が良いかわからない」、30代以下は「すごく面白い」と綺麗に反応が別れた。
特に知り合いのところの4歳の男の子がYouTubeに合わせて「桃太郎」を歌い狂っているそうである。
水曜日のカンパネラはこういう点でも面白い。

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幕の内ISM/パスピエ

パスピエの2014年発売のアルバム。インディーズから通算して5枚目のフルアルバム。
アニメ声のボーカル、前に出まくるシンセの音、スラップばっかりのベースなど、バンド全体が特徴的なサウンドで構成されていて面白い。
好き嫌いは別れると思うけれど、アルバムを通して聴くだけの価値はあるバンドだと思う。掴みだけ聴いてスルーしてしまうのはちょっともったいない。
PVもYouTubeでたくさん観られるのでぜひどうぞ。

パスピエ – とおりゃんせ

曲目
1. YES/NO
2. トーキョーシティ・アンダーグラウンド
3. 七色の少年
4. あの青と青と青
5. ノルマンディー
6. 世紀末ガール
7. とおりゃんせ
8. MATATABISTEP
9. アジアン
10. 誰?
11. わすれもの
12. 瞑想

唯一問題なのは、歌詞が頭に入らないこと。端々に印象的なフレーズは散らばっているんだけど、歌として入ってこないかな。
実はダンスミュージックなのかも知れない。作業BGMとしても絶妙かも。
前作の「演出家出演」も良かったので、新作の「娑婆ラバ」にも手を出したくなってしまう。ちょっと考え中。

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娑婆ラバ/パスピエ

フォトグラフス/カシオペア

日本を代表するフュージョン・グループ、カシオペアの9thアルバム。1983年発売。
自分はカシオペアのアルバムの中ではこれが一番好き。
メンバー全員が当時の最先端を突き進むバカテクプレイヤーだったにも関わらず、すべての曲が歌心溢れる音楽になっている素晴らしいアルバム。
メンバーによるコーラスパートを充実させたことも彼らのそれまでのアルバムにはない試みで、「普通の音楽」としての表現を模索した結果と受け取れる。
正直、30年を経た今となってはギターやシンセのサウンドに古さを感じないわけにはいかないが、そこを差し引いても時代を超えた名盤としての価値はあると思う。

曲目
1.Looking Up
2.Dazzling
3.Long Term Memory
4.Strasse
5.Out Drive
6.Misty Lady
7.Love You Day By Day
8.スパイス・ロード
9.Fruit Salad Sunday
10.From Over The Sky

ジャケ写を見ると、メンバーが若いのに思わず笑ってしまう。ほんとにカッコよかったよねー、この頃。
ある時期にベースとドラムがメンバーチェンジしてしまい、それ以降は全く聴かなくなったな。特に自分はベースの櫻井哲夫が好きだったんで。