Pentatonix/Pentatonix

アメリカのコーラス・グループ、ペンタトニックスの2015年発売のアルバム。実質5枚目になるのかな。
ここでようやくオリジナル曲中心のアルバムが登場したわけだ。
今まではカバーが中心で、それでもアレンジでグラミー賞を取っちゃうわけだからオリジナルヒットなしでも十分に力量は証明されている。
それでもオリジナルのヒット曲は欲しいところだろうけど、この新作アルバムから2曲出ているシングル曲もチャートではあまりパッとしていない感じ。
一時のヒットメーカーで終わるか、大御所と呼ばれるまでに登り詰めるかはこれからが勝負だね。
本作も聴いていて楽しいアルバムなので、ぜひ彼らには報われて欲しい。

曲目
1.Na Na Na
2.Can’t Sleep Love
3.Sing
4.Misbehavin’
5.Ref
6.First Things First
7.Rose Gold
8.If I Ever Fall in Love (featuring Jason Derulo)
9.Cracked
10.Water
11.Take Me Home
12.New Year’s Day
13.Light in the Hallway

余談だけど、去年発売されたクリスマス・アルバムの「That’s Christmas to Me」がミリオンセラーだったらしい。いかにもクリスマス向きの音楽性だし、アメリカ人はクリスマスが好きそうだし。ツボだったんだろうね。
自分はクリスマス・アルバムは「縁起物」みたいなものだろうと思って誰のでも避けてきたんだけど、彼らのは買ってもいいかも。

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Chaos and the Calm/James Bay

イギリスのシンガーソングライター、ジェームズ・ベイの2015年発売の1stアルバム。
2014年に2枚のシングル「Let It Go」「Hold Back the River」をヒットさせた・・・とのことだが、自分はこの人のことは1か月くらい前に初めて知った。
Google Play Musicでエド・シーランと類似ってことでおススメされたのをとりあえずマイライブラリに放り込んでしばらく忘れてたけど、今日思い出して聴いてみたら「おー、いいじゃん」だった。
ソロシンガーだけどアルバムは基本的にバンドサウンドで仕上げられており、優しさと激しさの入り混じったポップ・ロック。
上記のシングル曲2曲も入っていて聴き応えあり。

James Bay – Hold Back The River

曲目
1.Craving
2.Hold Back The River
3.Let It Go
4.If You Ever Want To Be In Love
5.Best Fake Smile
6.When We Were On Fire
7.Move Together
8.Scars
9.Collide
10.Get Out While You Can
11.Need The Sun To Break
12.Incomplete

CDでは買ってないので、Googleで頑張ってリピートしようと思う。今週の通勤BGMだ。

Waltz For Debby/Bill Evans Trio

1962年録音のビル・エヴァンス・トリオによるライブアルバム。
ジャズのアルバムの中では最も好きなアルバム。
ベースはスコット・ラファロ、ドラムはポール・モチアン。一般的にはこのメンバーがビル・エヴァンス・トリオの黄金期とされている。

曲目
1.My Foolish Heart
2.Waltz for Debby [Take 2]
3.Detour Ahead [Take 2]
4.My Romance [Take 1]
5.Some Other Time
6.Milestones

オリジナルのLP盤は上記の6曲構成なんだけど、CDになってから別テイクの同じ曲を追加してお得感を演出しようとしたバージョンがいくつか出ており、
ちょっと混乱している。別テイクというのは、おそらくこのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブが複数回公演されたためだと思う。
困ったことに自分が持っているCDでは、2、3、4のトラックはテイク1とテイク2が続けて演奏されてしまい、アルバムを通して聴くと「なんじゃこりゃ」になってしまうこと。オリジナルLPの再現でもライブの再現でもない「編集盤」なのである。
MP3化してどちらかのテイクを削除し、タグを編集してポータブルプレイヤーに放り込んでしまえばLP盤の再現ができるので、上の曲目リストを参考にやってみて。

自分が好きな曲は1、2、6。1は代表的な名演奏だし、6の緊張感溢れる演奏はピアノトリオの醍醐味を堪能できる。
どの演奏でもスコット・ラファロのベースが影の主役。一度ベースに注目して聴き通して欲しい。
ビル・エヴァンス・トリオのアルバムを初めて聴いたのは「Portrait In Jazz」だったけど、そちらも名盤。特に「枯葉」が素晴らしいのだけど、アルバムとしては「Waltz For Debby」の方が好きな曲が多い。
80年代に渋谷のジャズバーに通って、掛かっていた曲のCDを深夜のタワーレコードで探した日々が懐かしいな。

1st-チョコっと/小桃音まい

最近のアイドルは、やたらと徒党を組んでいないか?
と、思ったら歌謡曲をメインとするアイドルはもはや絶滅危惧種らしい。前述のように徒党を組むか、声優かアニソンでないとアイドルは歌でメシを食えないようなのである。
そんな中で地道にソロの歌謡アイドルを目指す人々はもはやメジャーからは相手にされず、地下アイドルとかライブアイドルとか呼ばれてインディーズで下積みするらしい。
そうしてようやっとインディーズを抜け出してメジャーデビューまで漕ぎつけた一人、小桃音(ことね)まいの2013年発売の1stアルバムを買ってみた。
この人は一時期、年間300ライブをこなしていたらしい。恐ろしい数だ。新曲の練習とかイベントの仕事とかは全部その合間とか、時間帯区切りでやるんだろうな。その仕事ぶりを一般のサラリーマンやバイトに当てはめたらブラック○○になってしまうんじゃないだろうか、っていらいない心配をしたくなってしまう。
アルバムを聴いた印象は歌謡曲としては全然悪くないと思う。曲も可愛いしサウンドも今風だし。でも二十代半ばだよなあ。このままずっとこの路線?と思わなくもない。
とはいえ、ステージの動画でカラオケだけをバックに一人で歌い踊って頑張っている姿を観てしまうと、本当にこの仕事が好きでないとここまでできんよね、と胸が熱くなってしまった。
人生を教えられた気がする。

小桃音まい 2013年02月24日(日)GRAD1/2

曲目
1. キラリ
2. コズミック☆UNIVERSE
3. My Sweet Flag
4. ねぇ、あのね。。
5. バレンタイン・キッス
6. さくら、咲くころに。
7. 愛デス□
8. アブラカタブラン♪
9. Winkも届かない
10. □sIsTeR□
11. ☆You’re My Fantasy☆
12. Charlotte

もともと自分は歌謡曲が好きというわけではないので、リピート聴きはしないだろう。でもこの人の存在を知って良かったと思った。
これからも頑張ってください。ファンの人たちはCDやグッズをたくさん買ってあげてください。

100/Maika Leboutet

一部で話題沸騰のシンガーソングライターにして宅録女子の日仏ハーフ、マイカ・ルブテの1stアルバム。2014年発売。
アルバムタイトルは「モモ」と読むらしい。100=百=モモ。なるほど。
本作はネットで出資者を募るクラウドファウンディングで制作費を賄ったらしい。「良いこと聞いた!」と思ってマネしないように。この人は何年か前から音楽業界では有名人だったから。
自分が知ったのは楽器メーカー:KORGの製品プロモーション。

KORG RK-100S with Maika Leboutet

本人が弾いて音を出してるように見えないところがちょっと残念。RK-100S欲しいな。
アルバムは予想通りのフランス風なユルいポップサウンドで、気持ちよく聴ける。
素朴なシンセサウンドやアコースティック楽器が混ぜこぜになって時々裏切られるのがちょっと楽しい。

マイカ・ルブテ – H2O

曲目
1. MOMO
2. YAYUYO
3. Jojo
4. Nuigurumi Syndrome
5. Open Me
6. Dodo
7. AONISAI
8. H2O
9. Open Me (Remix by Yumiko Ohno)

RK-100S欲しいなあ。実は家の中に鍵盤楽器が4台あるんだけど、全部KORGなんだよね。もう増やせないなあ、と思いつつも、KORGならもう1台くらいいいかも、とか(笑)。

in the rain/keeno

ボカロで優しい歌の世界を紡ぎ出すkeeno(キーノ)の1stアルバム。2013年発売。
ダンスチューンや早口言葉ばかりでなく、しっとりとした歌を作っている人がいるんだね。よかった。
15曲収録というのは1stにしてはちょっと盛り過ぎたかも。10曲くらいに絞ればもっと密度の高いアルバムになったような気がする。
こうした曲調の歌をボカロでやる意味はあるのか?と思う向きもあるかも知れないが、イメージに合うリアルボーカリストに出会うための苦労を考えたら・・・ね。
思うに、ボカロ文化というのは人が歌っている歌をボカロに歌わせるのは実は本筋ではなくて、オリジナルのボカロ曲がネットに配信され、それに呼応して「歌ってみた」の人たちがネット配信し、やがて作り手と歌い手が結びついて「ボカロの世界」の外側へ広がっていくもののような気がする。
ただ仮歌として入れました、ってことではなく、作り手が「どんな風に歌って欲しいか」を作り込めるのもボカロの良いところなわけだし。そういう意味で、人にも歌いやすい歌を作っているkeenoという人はその最前線に立っているのかも知れない。
ネット、動画配信、DTMと道具立てが揃ったところに放り込まれたボカロというツールがもたらした化学反応にはただ感嘆するばかりだ。

曲目
1. dusk
2. longing
3. crack
4. lying
5. glow
6. recur
7. fix
8. fade
9. bitter
10. grief
11. depth
12. wipe
13. drop
14. tears
15. in the rain

【初音ミクDark】 glow 【オリジナル】[HD1080p]

2015年に2ndアルバム「before light」も発売されているので、いずれ買おうかな。待っててね。

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フェイクワールドワンダーランド/きのこ帝国

ロックバンド、きのこ帝国の2014年発売の2ndアルバム。
1st、2ndはインディーズ盤で、この後に2015年発売の「猫とアレルギー」がメジャーデビューアルバムになる。
初めて観たPVが「クロノスタシス」だったので癒し系かと思ったら実は轟音系ギターロックバンドだったのでギャップに笑ってしまった。

きのこ帝国 – クロノスタシス(MV)

きのこ帝国 – 東京 (MV)

ボーカルの佐藤千亜妃の透明な歌声は意外とバンドサウンドの中でも存在感があるし、緩急の変化があるので聴き難くなくて、すごくイノセントな雰囲気があるバンド。
「eureka」->「フェイクワールドワンダーランド」->「猫とアレルギー」と順を追ってポップ志向が強まっているのは、より多くの聴き手に届くことを意図しているのかも知れない。
歌詞の端々に現れる「ギリギリ」の緊張感が持ち味なので、それを失わないままにメジャーで成功できるといいね。

曲目
1. 東京
2. クロノスタシス
3. ヴァージン・スーサイド
4. You outside my window
5. Unknown Planet
6. あるゆえ
7. 24
8. フェイクワールドワンダーランド
9. ラストデイ
10. 疾走
11. Telepathy/Overdrive

ちなみに初期の轟音具合はこんな感じ。これもカッコよい。

きのこ帝国 – ユーリカ (MV)

Kill The Lights /Luke Bryan

カントリーのシンガーソングライター、ルーク・ブライアンの5thアルバム。2015年発売。
ヒットチャートで名前をよく見かける程度にしか知らなかったけど、シングル「Strip It Down」を一聴して気に入ったのでアルバムで聴いた次第。

Luke Bryan – Strip It Down (Lyric Video)

いやあ、いい声。こういう声は日本人には無理なのかな。
アルバム全編通して心地よい声を聴かせてくれる。快感です。

曲目
1.Kick the Dust Up
2.Kill the Lights
3.Strip It Down
4.Home Alone Tonight (featuring Karen Fairchild)
5.Razor Blade
6.Fast
7.Move
8.Just Over
9.Love It Gone
10.Way Way Back
11.To the Moon and Back
12.Huntin’, Fishin’ and Lovin’ Every Day
13.Scarecrows

こんな風に1曲気になった時に、サクッとアルバムを聴けてしまうのは音楽配信の強みだね。有料だけど。今回もGoogle Play Musicのお世話になった。

朧の彼方、灯りの気配/坂本美雨

坂本美雨の4thアルバム。2007年発売。
中古CDショップでふと目に止まり、手に取ってしげしげと眺める。この人の歌は映画「ネバーエンディングストーリー」のテーマをカバーしてたのをずっと前にチラ聴きしたくらいだなあ。
なぜ気になったかというと、タイトルが気に入ったから。何かしら文学的な気配を漂わすと高尚に見える・・・というか見てしまうのは文学コンプレックスだな>自分。
家に帰って聴き始めてすぐにニヤリとしてしまう。これはシンセの音がFM音源ではないか?と思ってクレジットを眺めると、全曲に「DX7」の文字が。おー、これはすごい。「DX7」と書くからには「II」でもなく「S」でもなく無印「DX7」なんだろうなあ、と詰め寄って問い正したくなる。
YAMAHAのDX7は80年代にバカ売れしたデジタルシンセサイザーのこと。搭載されていた「FM音源」と呼ばれる発音回路はサイン波を6段重ねしたり変調させあうことでそれまでのアナログシンセサイザーとは似ても似つかぬ音色を生み出した革命的な技術だった。FM音源の特にエレピ系やマリンバ系の音は透明感が有りながら独特のエッジがあって絶品なのである。自分はDX7の音色が超好きだ。
そうか、このアルバムは自分を呼んでいたのか、だから気になったのか、と運命の不思議に感心するばかり。
それで肝心のアルバムの内容はというと、棘のない柔らかなリズムに乗って流れる優しい歌声は確実に聴く者の心を癒してくれる。癒しの25%くらいはFM音源の効果だと思うけど。
これは拾い物だった。

曲目
1. オーパス&メイヴァース
2. いくつかのこと
3. Silent Star
4. おぼろの彼方
5. Still Song
6. Swan Dive
7. あかりの気配

そんなわけで、このアルバムはFM音源オタクの方々におススメ。あとはエレキギターとかドラムがゴリゴリ主張しない優しい音が欲しい人にも。

Hotel California/The Eagles(国宝級)

イーグルスの5枚目のアルバム。1976年の発売。
タイトル曲の「Hotel California」は超ヒット曲として有名だけど、アルバムとしても素晴らしい出来栄え。
自分はロックをそれほど多く聴いているわけではないけれど、これほど音楽的に美しいロックのアルバムはそうそうないだろう、と勝手に信じている。
ついでに言うと、初めて買ったロックのアルバムはこれだった。1枚目で大当りを引くというのは実は相当に悲しいことで、その後に何を聴いても「それじゃない感」に苛まれ続けることになる。それこそイーグルスの他のアルバムまで「それじゃないんだけど・・・」と全否定してしまっていた若い頃・・・。
イーグルスというバンドもカントリーからロックへ徐々にスタイルを移していたので、このアルバムを起点にして遡っていくとロックバンドからカントリーバンドへと逆戻りに聴いてしまうことになるのが罠だったのだ。ロックを聴きたかったのに・・・。当時はインターネットなんてなかったし、貴重な情報源だったFM雑誌もイーグルスについて毎号説明してくれるわけじゃないからね。
それを思うと今は本当に良い時代になった。アーティストの名前さえ判ればアルバムの一覧でもリスナーの評判でも立ちどころに手に入り、YouTubeで試聴できてしまう。そうするとスポットで1枚だけ買うか、デビューから順に攻めていくか、というような戦略が立てやすい。
でも、もしも自分が今まさに中学生だったとしたらイーグルスと出会うだろうか?そう考えれば今がいいとか昔がいいとか言うのは意味がないか。人は誰でも与えられた時代を生きるしかない。

曲目
1. Hotel California
2. New Kid In Town
3. Life In The Fast Lane
4. Wasted Time
5. Wasted Time (Reprise)
6. Victim Of Love
7. Pretty Maids All In A Row
8. Try And Love Again
9. The Last Resort

これはもう余裕の「国宝級」。無人島にだって墓にだって持っていきたい1枚。「世界遺産級」とか創設するかとも思ったけど、アレはプンプンと商売の匂いがする手垢に塗れた言葉になってしまったのでイメージ悪いんだよね。「国宝」って枯れた感じがしていい具合だし。