LOVE/中島美嘉

2003年の2ndアルバム。
このアルバムには6曲のシングル曲が含まれている。「この時期いかに中島美嘉が売れまくっていたか」という証だね。
中島美嘉の歌声は声質もよいのだが、自分は特にビブラートが好き。粒の揃った綺麗な、まるで大粒の真珠が並んでいるようなビブラートだ。
柔らかく伸びた透明な声が、やがて真珠の転がるようなビブラートに変わる瞬間が良い。
アルバムも全体に大人な感じの曲調で統一されていて、聴いたら幸せになれること請け合い。
00年代J-POPの名盤の一枚に数えてよいと思う。友達に幸せになって欲しいカップルがいたら、このアルバムをプレゼントしよう。

1. Venus in The Dark
2. Love Addict
3. aroma
4. 雪の華
5. RESISTANCE (album version)
6. FIND THE WAY
7. marionette
8. 接吻
9. You send me love
10. Be in Silence
11. LOVE NO CRY
12. 愛してる (album version)
13. LAST WALTZ

それにしても「雪の華」は名曲。この歌と出会えた中島美嘉も幸せだろうし、中島美嘉と出会えたこの歌もまた幸せに違いない。
奇跡とはこういう出会いのことだろうか。

Unplugged/Eric Clapton

エリック・クラプトンの1992年のライブアルバム。
MTVの企画番組「アンプラグド」の音源をCD化したもの。この時期、アンプラグド物は流行りに流行ったけれど、このアルバムの売れ方は別格だったような気がする。
自分は特にクラプトンのファンではないけれど、このアルバムはすごく良いし、特に「ティアーズ・イン・ヘヴン」は掛け値なしの名曲だと思う。洋楽で好きな曲を挙げろと言われたら自分はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」とこの曲を挙げる。「好きなアルバム」という聴き方をされたら「ホテル・カリフォルニア」が勝っちゃうけど。

1. シグニ
2. ビフォー・ユー・アキューズ・ミー
3. ヘイ・ヘイ
4. ティアーズ・イン・ヘヴン
5. ロンリー・ストレンジャー
6. ノーバディ・ノウズ・ユー
7. いとしのレイラ
8. ランニング・オン・フェイス
9. ウォーキン・ブルース
10. アルバータ
11. サンフランシスコ・ベイ・ブルース
12. モルテッド・ミルク
13. オールド・ラヴ
14. ローリン&タンブリン

久しぶりに聴いたらギターを弾きたくなったので、これから楽譜を引っ張り出して練習するのだ。全然下手くそなんだけど。

PLAYER/CAPSULE

中田ヤスタカ率いるユニットCAPSULEの11thアルバム。
この時点で1stアルバムから10年しか経っていないので、年1枚以上のペースでアルバムを作るハイペース制作ユニットだな。
しかもこの間、フルにPerfumeのプロデュース&作詞・作曲を行い、きゃりーぱみゅぱみゅまで手掛けるようになっているわけだから、中田ヤスタカは最強の作詞・作曲マシーンである。すごい。
ボーカルがこしじまとしこに差し変わっていたり、野郎ボイスが入っていたりすることを除けば、音的にはPerfumeそっくりだったりする。たぶん商売としてはPerfumeの方が儲かるだろうから、あっちがたぶん本気モード。なのでこちらは下位互換とみれば妥当だろう。
その互換性の高さから、PerfumeのCDをレジに持っていけないシャイな人・・・・はAmazonで買えばいいか・・・Amazonの購入履歴にもPerfumeの後を残したくないほどのシャイな人は、CUPSULEを買えばいいよ。
テクノ好きな人には楽しいアルバムだし。
あと、Perfumeの次のフルアルバムが待てない人の時間稼ぎにもちょうどいい。

曲目
1. Stay with You
2. Player
3. I wish You
4. The Music
5. Factory
6. I was Wrong
7. Can I Have A Word
8. What do you want to do
9. Hello
10. Love or Lies

ただし、うっかり人前で音を鳴らしてしまった場合、「これはPerfumeじゃないから」と言い訳しても無駄。普通の人にはPerfumeにしか聴こえないから。互換性高し。
※三割増しくらいに大袈裟に書いているので「全然違う」とか本気でツッ込まないように。

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トライアングル/Perfume
Perfume Global Compilation “LOVE THE WORLD”/Perfume

ハチミツ/スピッツ

1995年発売のスピッツの6thアルバム。
90年代、自分はほとんどJ-POPを聴いておらず、たまたま知って気に入ったICEだけ「これは洋楽」というノリで追っかけ買いしてたような状況だった。スピッツもほとんど記憶に残らなかったというか、どこかで耳にした記憶すらほとんどないのだけど、唯一「ロビンソン」だけがどこかで引っかかり耳の中に残り続けた。
2010年頃にJ-POPを聴き始めるようになってから、このアルバムに「ロビンソン」が入っているので買った。
「ロビンソン」がどうしてそんなに気になったのかというと、「河原」や「交差点」から最後は「宇宙の風に乗る」ところまで一気に振り切るイメージの鮮烈さが、心に刺さったのであった。素直に「歌詞って凄い」と思った。
その後、何枚かスピッツのアルバムを聴いたけどまだ「ロビンソン」以上は見つかっていない。まあ一曲あればいいか。

曲目
1.ハチミツ
2.涙がキラリ☆
3.歩き出せ、クローバー
4.ルナルナ
5.愛のことば
6.トンガリ ’95
7.あじさい通り
8.ロビンソン
9.Y
10.グラスホッパー
11.君と暮らせたら

ところで「ロビンソン」のタイトルはなぜ「ロビンソン」なのか?Wikipediaでも由来は書いてあったけど、理由はわからなかった。ある人は「宇宙家族」と教えてくれたが・・・・。どうなんだろう。
ウッディ・アレンが映画「バナナ」を作った時に「なぜバナナというタイトルなのか?」と質問されて「バナナが出てこないから」と答えた逸話があるけど、案外そんなところなのかもね。

CAVATINA/村治佳織

日本が世界に誇る女性クラシックギター奏者、村治佳織。
このアルバム「CAVATINA」は一般の雑誌のCDレビューコーナーなどでもプッシュされるくらいによく売れていた。そういうのに乗せられて買った自分が言うのだから間違いない。
自分はクラシックはごくわずかしか聴かないけど、何度か増えたCDを大量リストラした折にもこのアルバムはそれを見事に乗り切っている。愛聴盤というほど繰り返しては聴いていないが、確実に「手放したくない1枚」である。
世界中にはロックやジャズやあらゆるジャンルに数え切れないほどの凄腕ギタリスト達がいるわけだけど、この人の演奏はそういう中でも決して埋もれることのない普遍的な美しさがあると思う。それに時折見せる気迫のこもった激しい演奏も「本物」だと思う。
ちなみに、この人はお父さんから3歳の時からギターの特訓を受けたらしい。世界で名を成すには親にも本人にも迷いなどあってはならんのだなあ。きっとお父さんもギターと音楽を心から愛してたんだろうね。案外、大切なのはその人への愛を伝えようとすることよりも、自分の愛する何かを人へ伝えようとすることなのかも。

曲目
1. Sunburst
2. Un Sueno en la Floresta
3. El Colibri
4. Vals Venezolano No.3
5. I. Confuseta
6. II. Melancolia
7. III. Epilogo
8. Cavatina
9. Vals Venezolano No.2
10. I. La Harpe du Guerrier
11. II. La Fuite des Amants par la Vallee de Echos
12. III. Ballade de la Demoiselle Amoureuse
13. Lullaby
14. My Favorite things
15. Calling you

今、このアルバムを聴きながら記事を書いているところだけど、このアルバムを聴いていつも感じるのは1本のギターが紡ぎ出す音の世界のなんと豊かなことよ!ということ。
ギターってすごい。

Mr.A-Z/Jason Mraz

アメリカのシンガーソングライター、ジェイソン・ムラーズの2005年の2ndアルバム。
ジェイソン・ムラーズはギターの弾き語りが似合うムチャクチャ爽やかな人。いかにもモテそうな外見に違わずコルビー・キャレイとかクリスティーナ・ペリーなどの女性アーティストとコラボしてて大変羨ましい。

Jason Mraz & Colbie Caillat – Lucky (Video)

Christina Perri ft. Jason Mraz – Distance

それにしても、ジェイソン・ムラーズは声が良い。早口言葉みたいなフレーズが多いのに、全く角を感じない優しい声はすごいな。アコースティック・ギターの音と溶け合うみたい。

曲目
1. Life Is Wonderful
2. Wordplay
3. Geek In The Pink
4. Did You Get My Message?
5. Mr.Curiosity
6. Clockwatching
7. Bella Luna
8. Plane
9. O. Lover
10. Please Don’t Tell Her
11. The Forecast
12. Song For A Friend

晴れた日曜日に芝生の上で聴きたいアルバムだね。

moka/持田香織

2009年発売の1stアルバム。
持田香織はもちろんEvery Little Thingのメンバーであるけれど、ソロアルバムも何枚か出していて、その1枚目がこれ。
グループの制約から解き放たれて自由にイメージを広げているせいかアコースティック色の強いアルバムになっている。要するに癒し系。いや、超癒し系と言ってもいいかも。癒しが不足気味の人は寝る前にこのアルバムを聴くとよいかも。
2000年にELTを五十嵐充が脱退したことで、ボーカル専任から作詞に手を広げることになったのが持田香織にとっての第一の転機だったとすれば、このアルバムのリリースは第二の転機と言ってもよいかも知れない。

曲目
1. はじまりとは
2. Drop
3. タオ
4. weather
5. 雨のワルツ
6. ABC
7. Real and Imagined
8. プリーズ ミー
9. 静かな夜
10. 君のくれた世界
11. ねむれ ねむる
12. Every day Love

このアルバムには、有名なミュージシャンが何人も参加している。
それでもあまり乱雑にならず、「持田香織のアルバム」として安心して聴ける仕上がりになっている。
(個人的に、あんまり「feat.」が多いアルバムは敬遠の理由になってしまうので。)

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4 FORCE/Every Little Thing

live at budokan~acoguissimo/miwa

これはCDではなくて、ライブ映像のDVD/Blu-rayソフト。
出演者はmiwaひとり。場所は武道館。内容はギター弾き語り。観客は1万2千人(3月8日公演のみの数字)。
miwaのライブ映像はYouTubeで視聴できるものを除いてまだ一度も見たことがなかったけど、このライブのことを雑誌で(しかも後で)知って、「これはどうしても見たい」と思いBlu-rayの方を予約して買った。
あの小さなmiwaは、どんな魔法で1万2千人を魅了するのか?これってなかなかないシチュエーションだと思う。
アンジェラ・アキがすでにピアノ弾き語りのソロ公演を武道館でやっているんだけど、なんかアンジェラ・アキって背が高そうだしグランドピアノって武器としてかなり強そうだしであんまりドキドキしないので華麗にスルー。

Bul-rayは開封した後の24時間のうちに3回見た。特に初回は激しく感動した。1万2千人に囲まれてギターを弾きながら歌うmiwaは素晴らしかった。ギターがうまいなあ、とは前から思っていたけど、1080pのHD映像で観ると尚更にそう感じる。ギブソンのアコギを掻き鳴らす様に、楽器の音を使い切ろうとする迫力がある。それにちゃんと楽器が応えている。そしてギターの音とmiwaの歌声が武道館を埋め尽くした聴衆に届く(PAは使っている)。それに聴衆が喝采や拍手や笑い声や振りや「タオル」で呼応する。会場全体が、miwaを中心にひとつのまとまりになっている。自分が見たかったものが、しっかりとそこにあった。
余興も挟んで2時間半を超える映像だけれど、観ていて楽しかったし、余計なカットは一切挟まれずに会場の映像だけに絞ってあったし、カメラワークもすごく良かったし(自分は映像の素人だけどね)、音響もすごく良い。
なによりBlu-rayの解像度でmiwaの演奏を観られる幸せ。左手のフィンガリングも、右手のストロークやアルペジオもくっきりと見えるし、カポタストやチューナーやマイクやイヤフォンまでしっかり見える。ギターもしっかり映っている。ここまでディテールを見られるライブ映像って、自分は初めて見た。今までは諸事情で映像ソフトはDVDに統一していたのだけど、これを機に今後はBlu-rayで揃えようと思った。

曲目
1. OPENING
2. 441
3. 君に出会えたから
4. 春になったら
5. ハツナツ
6. めぐろ川
7. オトシモノ
8. ヒカリヘ
9. Napa
10. True Colors
11. 片想い
12. don’t cry anymore
13. Faith
14. again × again
15. Delight
16. つよくなりたい
17. ミラクル
18. 希望の環 (WA)

YouTubeに公式のトレーラがあったので引用。

「miwa live at 武道館 ~acoguissimo~」ダイジェスト

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Delight/miwa

香水有毒/胡楊林

すっかり忘れてたけど、自分にとって理想の歌声の女性歌手を紹介するのだっけ。
経緯はこちら

中国の胡楊林(フー・ヤンリン)という歌手の声が、非常に好き。
7、8年前に歌舞伎町や池袋にある中華雑貨屋で流行歌のCDを漁っていた時期があって、そのときに数百円で買ったアルバム「香水有毒」でこの人に出会い、それ以来ずっと愛聴盤にしている。
2006年にデビューして、このアルバムは1stになる。
タイトル曲の「香水有毒」はシングルでも大ヒットした代表曲で、自分もこの歌がとても気に入っている。

胡楊林-香水有毒

こういう声なら日本でも結構いそうな気がするんだけど、なかなかツボにはまる人には出会えなかった。っていうか、宇多田とかPerfumeとか聴くようなCDの買い方をしている時点で、回避行動を取っているのと同じなのかもしれないけど。
柴田淳もなかなか手を出すのは勇気が要ったし。CDを買って手元に置くというのは、それなりの縁がないとね。
そういう意味では、日本でプロモーションしてたわけでもないのに愛聴盤となっているこのCDには、ただならぬ因縁を感じる。

曲目
01. 香水有毒
02. 想不起
03. 喝給自己
04. 融化的咒語
05. 近水樓臺的月亮
06. 塵埃
07. 再見
08. 老鼠愛大米
09. When I see you smile
10. 香水有毒 慢搖版
11. 香水有毒 伴奏版

このアルバムの中では「老鼠愛大米」も秀逸。中国では多くのアーティストがカバーする名曲だけど、著作権絡みのゴタゴタでちょっと残念な扱いになっているみたい。
日本では「ねずみはコメがすき」という曲名でNHKの「みんなのうた」で流れた。

ねずみは米がすき – 美山加恋 – フルサイズカラオケ

原曲の歌詞はもっともっと切々としたラブソングで、それを胡楊林の声でそっと歌われるともう降参するしかない。
昔はYouTubeで聴けたような気がするけど、今は出てこないみたい。他のアーティストの動画はたくさん出てくるんだけど。
日本語のWikipediaでも彼女の記事が無くなっちゃったし。無念。

Travelling Without Moving/Jamiroquai

1996年発売のジャミロクワイの3rdアルバム。巷ではアシッド・ジャズきっての名盤と呼ばれている。
この頃の音楽はアシッドだのハウスだのイビサだのと訳の分からんジャンルに細分化されていて音楽通でもなんでもない自分には何が何やら訳わからなかった記憶あり。
勝手に思ってるんだけど、60年代以降は音楽のグローバル化の時代で、音楽は割と素直にジャンル分けに従ってた気がする。90年代以降ってのはそんなグローバル化に背を向けて「オレら勝手にやるわ」的なローカルな音楽が世界中で台頭してきたのでそんな状況になってしまったのな、と。
「グローバル化」いう言葉を「メジャー」と置き換えれば、メジャーを目指すアーティスト達はメジャーのエッセンスに浸りすぎて保守的になる。そして飽きられてしまい、やがてマイナー(カウンター・カルチャー、オルタナティブなど)にひっくり返される。結局、文化というのはそれの繰り返しなのだと思えば、なるほど90年代はそういう変わり目だったのか、と納得できる。
あるいはメジャーの没落により、マイナーが浮き上がってしまったとも言える。そうするとメジャーの象徴はマイケル・ジャクソンだな。とまあ、そんな風に自分は思っているんだけど、研究して裏付けたわけではなく漫然とそういう印象を持っているだけなので、否定されてもまあ仕方ない程度の論理だ。

随分と脇道に逸れたけど、日本では「ジャミロクワイと旅に出よう」なんてマヌケな副題が付けられていたけど、冒頭の「Virtual Insanity」のビデオを見たことがある人なら「こいつと旅行するなんて御免被る」と思うだろう。少なくとも自分はそう思う。「まずまっすぐ歩けよ」と思っちゃう。

Jamiroquai – Virtual Insanity (Official Video)

そうは言っても、自分はこの曲がものすごく好きなんだよね。この曲のためだけにアルバム買ったし。
歌詞の意味なんか調べてないけdなくても、まともなことを歌ってる気がまるでしない。聴く人をみんな神経症にしてしまいそうな音楽だ。もうイントロのピアノのリフからヤバい。どうしてこんな緩い曲なのにヒシヒシと緊張感がにじみ出るのだろうか。
そして何回も聴いちゃうのだ。

曲目
1.Virtual Insanity
2.Cosmic Girl
3.Use the Force
4.Everyday
5.Alright
6.High Times
7.Drifting Along
8.Didjerama
9.Didjital Vibrations
10.Travelling Without Moving
11.You Are My Love
12.Spend a Lifetime
13.Do You Know Where You’re Coming From?

それにしても「Virtual Insanity」のビデオのJ.K.は見るからに英国人っぽい。アメリカ人にもフランス人にもイタリア人にも見えない。それがなぜかとても微笑ましい。