Sensual World/Kate Bush

1989年、オリジナルアルバムとしては6作目になるアルバム。
自分は「Never For Ever」をほぼリアルタイムで買って以来、今でもずっとケイト・ブッシュのアルバムを買い続けているけど、その中から1枚取り出して聴くとしたらこれが一番心地よい。
イメージはそれまでのアルバムと大きくは変わらないのだけど、何となくケイト・ブッシュ自身が吹っ切れているというか、のびのびと歌っているように感じる。
難解な曲もないので聴き易く、人にもオススメしやすいし。

Placeboの記事でケイト・ブッシュのカバーを取り上げたけど、そんな風に彼女をリスペクトするミュージシャンは結構多いらしい。
彼女の音楽は非常にイギリス的というか、ケルト的なファンタジーの色を帯びていて、現代的に洗練されてしまうことに抵抗しているような気がする。
ロックをベースにはしているけど、ストリングスやパーカッション、コーラスを多用して作られるノンジャンルな魅力がある。

曲目
1.The Sensual World
2.Love And Anger
3.The Fog
4.Reaching Out
5.Heads We’re Dancing
6.Deeper Understanding
7.Between A Man And A Woman
8.Never Be Mine
9.Rocket’s Tail
10.This Woman’s Work
11.Walk Straight Down The Middle

ケイト・ブッシュを初めて聴くなら、「Sensual World」の以外にはベスト盤の「Whole Story」か、3rdアルバム「Never For Ever」がオススメ。

関連記事
Never For Ever/Kate Bush
Sleeping With Ghosts(Limited Edition)/PLACEBO

Amazon.co.jpのレビューも参考にしよう。

THE GREATEST HITS/LOVE PSYCHEDELICO

ラブ・サイケデリコの1stアルバム。
何しろ1stアルバムが「THE GREATEST HITS」ときたもんだから、当時は「コイツら不真面目だなあ」とまず思った。
実際にアルバムを聴いてみると、カッコいいんだけど何を言っているか判らないボーカルに面食らった。
ビートルズをパックたとか聞いたけど、自分はビートルズはほとんど聴いてないのでその辺はクリア。
そして1曲目を聴き終わる頃には、洋楽と同じだと思ってすっかり受け入れていた、と。

この人たちの曲はとにかくサウンド優先で、ボーカルもサウンドを構築するための1パートに過ぎない。
そういう聴き方さえできればOK。でもアルバムごとに作風が変わる中でずっと変わらないKUMIの歌声は、やっぱりこのユニットの看板なんだろうね。KUMIがいなくなったらデリコでなくなるだろう。
自分はやっぱりKUMIの声を聴いている。

曲目
1. LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~
2. Your Song
3. Last Smile (extension mix)
4. I mean love me
5. Moonly
6. Are you still dreaming ever-free?
7. I miss you
8. ノスタルジック ’69
9. These days
10. LOW (ver.1.1)
11. A DAY FOR YOU

未完成な中に新しい音楽を見せてくれたこの1stが自分にとってはデリコのベスト。なのでタイトルの「THE GREATEST HITS」は当たりだね。
一番好きな曲は「Your Song」。

ART OF MOTION/Andy McKee

これもまたYouTubeネタ。
アンディ・マッキーはアメリカのギタリスト。
YouTubeの動画が人気を博したので、観た人は多いかも。
Amazonのレビューで知ったけどDoCoMoのCMにも出演したらしい。

Andy McKee – Guitar – Drifting – www.candyrat.com

こういうソロギターのスタイルは今は結構メジャーになり、日本では押尾コータローが有名だけど、山崎まさよしもかなりの腕前で弾くらしい。
自分はタック&パティのタック・アンドレスが結構好き。

アンディ・マッキーの曲はリズムやメロディが非常にわかりやすいのが特徴。
テクニックのためのテクニックにならず、あくまで音楽のためのテクニックであることが受けたのだと思う。
次の曲は非常に人気がある。ネットのあちこちで、「弾いてみた」動画がアップロードされたり、楽譜を探している人がいたりする。

Andy McKee – Rylynn – Acoustic Guitar – www.candyrat.com

聴いているだけで心が洗われてしまいそう。こんな風にギターが弾けたらいいね~。
演奏のスタイルは全然違うけど、メロディーにどことなくパット・メセニー的な雰囲気があるような気がする。その辺がアメリカ音楽のエッセンスなのかも知れない。
自分はCDではなく、www.candyrat.comからのmp3ダウンロードで購入した。数年前になるけど。値段も忘れちゃった。

Beyond Skin/Nitin Sawhney

ニティン・ソウホニーはインド系英国人とのこと。
たまたま「Nadia」という曲に行き当たったということ以外には何の予備知識もなく、今もって人物にはあんまり興味を持っていなかったりする。
でも曲はすごくいいんだよ。
運命の出会いはまたもやYouTubeから。

Jeff Beck – Nadia – (Live at Ronnie Scott’s)

エレキギターの神様、ジェフ・ベックがなぜかドラムンベース。そしてなぜかアジア風味。ベースのタルちゃんかわいい。
元ネタを探したところ、行き当たったのがニティン・ソウホニーのアルバム「Beyond Skin」に収録の「Nadia」だった。
YouTubeにも良い動画があった。

Nadia – Nitin Sawhney feat. Nicki Wells & Ashwin Srinivasan, Coke Studio @ MTV Season 2

ヤバい。
自分もインド人になってドラムンベースやりたい。

曲目
1. Broken Skin
2. Letting Go
3. Homelands
4. The Pilgrim
5. Tides
6. Nadia
7. Immigrant
8. Serpents
9. Anthem Without Nation
10. Nostalgia
11. The Conference
12. Beyond Skin

Jeff Beckの「Nadia」はアルバム「You Had It Coming」に含まれている。そちらもオススメ。

DEEP RIVER/宇多田ヒカル(国宝級)

80年代、90年代と邦楽をわずかしか聴かずにスルーしてきた自分を、邦楽へ回帰させたのは宇多田ヒカルである。
自分が宇多田ヒカルの曲を「良い」と思ったときには、既に最後のオリジナルアルバム「HEART STATION」が発売された後だった。
何をするともなく、ふと「First Love」のメロディーが記憶の中から浮かび上がり、歌詞を部分的に思い出して「いい歌じゃんか」と思って、その頃書いていたmixiの日記のネタにしたのがキッカケだった。
それからすぐ1stアルバム「First Love」を手に入れ、中古CDショップに足を運ぶ都度にアルバムを買い足して、概ね揃えてしまった。
それ以来、宇多田ヒカルの作品群は自分とって邦楽を聴く上でのリファレンスとなっている。それはどういうことかと言うと、あるアーティストのアルバムを手に入れたときに、通勤バスの中でそのアルバムを聴くか、それとも宇多田ヒカルを聴くか考えるのである。
宇多田ヒカルを選ばずに、そのアーティストのアルバムを聴いたからといって別に宇多田ヒカルより上だと認めたことにはならない。ただ、そのときは耳に馴染んだ宇多田ヒカルよりも、そっちの方が新鮮だったというだけでも選ぶ理由にはなる。
かと言って、作詞・作曲家として、あるいはボーカリストとして宇多田ヒカルが最高だとも思っていない。自分にとって宇多田ヒカルは「他に聴くべきものがないなら宇多田を聴こう」みたいな意味で「原点」なのである。そして年に1度か2度は、宇多田ヒカルのアルバムをリピート聴きする季節が来る。
いつかそのリファレンスも他のアーティストで置き換えられてしまうかもしれないけれど、それはそれでよい。

宇多田ヒカルのアルバムを1枚選ぶとしたら「DEEP RIVER」を挙げる。
1stの「First Love」は名曲だし、枚数も売れた。でも、その頃の作品群は少しギザギザしているように感じる。「DEEP RIVER」はそういう角が取れて、丸く粒の揃った作品が並んだ宝石箱のような気がするから。
個別の曲では「SAKURAドロップス」も「traveling」も大好きだけど、一番好きなのは「Letters」。
「恋しい」とも「愛してる」とも「寂しい」とも「切ない」とも言わずに、でもそれらを表現し切る作詞のセンスには脱帽するしかない。
スガシカオによる「夜空ノムコウ」の歌詞も大好きだが、教科書に載せるなら「letters」の方が日本語として100倍くらい素晴らしいと思う。一部英詞もあるけど。

曲目
1. SAKURAドロップス
2. traveling
3. 幸せになろう
4. Deep River
5. Letters
6. プレイ・ボール
7. 東京NIGHTS
8. A.S.A.P.
9. 嘘みたいなI Love You
10. FINAL DISTANCE
11. Bridge (Interlude)
12. 光

そういうわけで、このアルバムは国宝級。
「First Love」から聴くのも良いけど、後期の「Ultra Blue」、「Heart Station」も超オススメ。

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