時の少女/谷山浩子

谷山浩子の、物語るように歌うときの才能は素晴らしい。
逆にアップテンポの歌をガチャガチャと歌う時は、好きじゃない。
なので彼女のアルバムを聴くと大抵は半分感動し、半分幻滅することになるだろう。
いやはや、30年も前のアルバムなのか、これも。光陰矢の如し。

谷山浩子のアルバムはこれしか持っていない。これを買った理由は単純。鬼才・橋本一子がアレンジしているからだ。
橋本一子はやはり谷山浩子の才能の活かし方をよく知っていたと見える。
アルバムの冒頭の「時の少女」は、歌による絵本とも言うべき暗くて深い世界を作り込んでいる。
この一曲が自分には谷山浩子というアーティストの存在価値である。
他はもういらない。
と言うのはウソ。実はこのアルバムには捨て曲がない。「物語るように歌う」という線に沿って並べられた曲たちは、ひとつひとつが色彩に溢れた絵本のようである。
こういうアルバムが時間とともに忘れ去られていくのを見るのは切ない。

1. 時の少女
2. 街
3. 静かに
4. ROLLING DOWN
5. ジャンク
6. ポンピイ・クラウンの片想い
7. 真夜中の太陽
8. てんぷら★さんらいず
9. ガラスの子馬
10. 果物屋のテーマ
11. マイケルという名のパン屋さん

なんて言いつつ、Amazonへのリンクには橋本一子作品を並べたりする。

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